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2014年03月11日
【たけぶぅの取材のウラ】あの時、WRCのみんなが励ましてくれた
3月11日。今年も多くの地域で、東日本大震災への励ましのメッセージや、いまもなお復興に携わったり、ボランティア活動をしている人たちのニュースが聞こえてきました。
2011年のあの日、当時WRC PLUS編集部=サンクの面々は、たまたま全員そろってまさに「RALLY & CLASSICS ラリーモンテカルロ号」の最後の追い込み作業をしていました。突然の地震、社内電話に鳴り響く緊急警報、見たこともないテレビの映像……。今思い出してもとても鮮烈で、当時の不安感がよみがえってきます。
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東京はあくまで2次被害の地であり、現地の方々ほど深刻な事態にはなっていませんでした。それでも、大都市であるがゆえの混乱に我々も巻き込まれました。結局、本の方はわずかに〆切が延びただけで作業を続行。そんななかで生まれたのがあのモンテカルロの号でした。この本の表紙を見るたびに、当時のことが思い出されます。
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震災のあとに開催された2011年のWRCポルトガルでは、多くの選手たちが日本に向けて応援メッセージを送ってくれました。画像は、震災の影響で発行が遅れた「WRC PLUS 2011 vol.2」に掲載した、選手たちのメッセージです。当時はなんだか現実感のないままに作業していたページのように思いますが、今、ひとりひとりの言葉を読んで思わず目頭が熱くなるのは、きっと「アラフォー」に突入してオジサンになってきているからでしょうね(笑)。
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あれから3年、まだまだ3年。WRC PLUSはRALLY PLUSヘ、RALLY & CLASSICSシリーズはRALLY CARSシリーズへと変化と進化を続けてきました。WRCやラリーが直接的に被災地の皆さんの力になれることは多くないと思いますが、これらを日本で絶やさずに残していくことが、わずかながらでも誰かを楽しませ、勇気づけ、復興につながっていくことを願ってやみません。