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[更新日]:
2014年02月09日
【たけぶぅの取材のウラ】ペターのエスコートMk2にあやかって……
ラリースウェーデンで併催されていたラリースウェーデン・ヒストリックで、ペター・ソルベルグが妻のパニラと組み、FRのエスコートMk2で優勝しました! ペターのラリー優勝の報は久々ですね。うれしい限り。
ところで、このペターのマシン、フォード・エスコートMk2はFR。一般的にグラベルもスノーもFRは不利と思われていますが、ひと昔前はTE71、AE86などFRがゴロゴロしていました。今年からは全日本ダートトライアルでも86&BRZのクラス「PN2」が新設されるなど、いまFRでのグラベル(スノー含む)競技が注目されています。
折しも日本は大雪。そして手元には昨年末購入したばかりのスタッドレスタイヤとFRのノーマル車があるたけぶぅ。こりゃ走ってみるっきゃないでしょう! ってことで、ちょっと近所を回ってみました(笑)。
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最新モデルのヨコハマ・アイスガード5。氷上制動性能で8%向上しながら、転がり抵抗が5%向上しています。ちなみに、新品のスタッドレスは初めて。やっぱりタイヤは新しいのが一番ですね。
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以前は中古で5年落ちの某社のスタッドレスを使っていたのですが、今回のタイヤは横浜ゴムの最新モデル、アイスガード5。氷結路面に効くというタイヤですが、さすがにFRだと怖いなぁと恐る恐るのスタートです。
ところが、昨日の雪上、今日のアイスバーンでもなんの怖さもなく普通に走れてしまったのにビックリ! もちろん、40km/hも出さないようなゆっくりした走り方ですけれど。
とにかくそのグリップ力の違いは圧倒的! 駐車場から出る際の雪を乗り越える時も、凍った道を走る時も、以前のタイヤと比べると段違いの安心感があります。
特に、駆動していないフロントタイヤのグリップ感がしっかり伝わるのが大きいですね。FRではラフにステアリングを切るとすぐにグリップがなくなりますが、凍結した路面でもグリップはもちろん、ブレーキ時にもちゃんと「食っている」感じがあります。
ただし、FRだと少しアクセルを開けるだけでリヤが出るところは仕方ないところ。セカンド発進で回転数を上げないように、ゆっくり走る分にはFRだからといって怖がることもありませんが、やっぱりFRでの雪道は(スタックした時のことを考えると)走らない方が無難だなと思った次第です。
それにしても、スパイクタイヤとはいえ、FRでアウディ・クワトロのスティグ・ブロンクビストに勝っちゃうんだから、ペターの腕前、健在というところですね。今年こそ、ラリークロスでの初優勝を祈りましょう!
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こちらは車載のiPhoneの動画を切り出したカット。10kmほどの道で、5台スタックしているクルマに遭遇。この大雪ではクルマを出さないのが無難だと実感しました(笑)。
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ちなみに、先月取材に訪れた糠平湖氷上トライアルの会場で、北海道出身の方に聞いたのですが、「都会で雪が降った時は、自分の運転はよくても慣れない周りの人の運転の方が怖いので、もらい事故にならないように、スタッドレスがあっても絶対走らない」のだそうです。
関東地方も今日は陽が出ていますが、まだまだ凍結/積雪路は残っています。読者の皆様も、くれぐれも安全運転で、おでかけの際には路面はもちろん、急な坂道などに遭遇しないように、ルート選びにも気をつけてくださいね。