[更新日]:
2014年02月03日
【たけぶぅの取材のウラ】進化した「WRC4」を遊ぶ!
現在の「WRC」シリーズは今作で4作品目ですが、スパイクがPS2向けに発売していたシリーズもあり、こちらも連番だったのでちょっと分かりにくいんですよね。「ウイイレ」みたいに年度とかを入れてくれればいいのにと思ったり。
過去3作品をおおまかに振り返るとこんな感じです。
「WRC」……2010年シーズン。2リッターWRカー。ラリージャパン入り。でもなぜか札幌に桜と江戸の街みたいな場所あり(笑)。
「WRC2」……2011年シーズン。MINI JCWテストカー入り。1.6リッターWRカーに。キャリアモードでステップアップやカスタマイズが可能。グループBマシンなども登場。
「WRC3」……2012年シーズン。ポロR WRCテストカー入り。天候の概念あり。全編イラスト&ミッションクリア型ミニゲーム採用。
特に大きく進化してきたのがグラフィックで、作品を重ねるごとにキレイでディテールも作り込まれた映像になっていきました。
ただ、WRC3だけはこのなかでもちょっと異色の作品。ゲーム自体はとっつきやすくて楽しかったんですが、あのイラストと劇画タッチのキャラ設定だけはちょっと???でした(笑)。
(c)WRC FIA WORLD RALLY CHAMPIONSHIP 4
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そして最新作の「WRC4」です。
今回も前年度=2013年シーズンをトレースしつつ、ヒュンダイi20テストカーをいち早く収録。カラーリングは正式発表前だったので、フランスで公開された黒+青のイメージです。ちなみにドライバーも発表されておらず、こいつ誰や? と思ったら開発者の名前と顔なのでした。
前作のイラストに対して、今作では随所に実車映像をふんだんに盛り込み、選手の名前や顔も収録。読み込み中のコメントなどには、JWRCの選手などの実際の言葉が入っていて、WRCファンにとってはこっちの方がマニアックでいいかも。
キャリアモードは、2以前のような正統派に戻り、徐々にステップアップしていくかたちに。初期はJWRCからのスタートで、チーム選択ではマルティン・コキ、マリウス・アーセン、ニコ・ニーミネンという、実際に昨年参戦していた選手&チームがしっかり出てきます。
競技の進行はついに(というかやっと?)、ラリーの概念が盛り込まれました。3デイで各2SS、デイの最後にはサービスという、WRCでは当たり前のアイテナリーになっています。こういうディテールも大切ですよね。
実際のグラフィックはYouTubeにアップされている様々なトレーラーでご覧あれ。
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もうひとつのポイントである操作感。こればっかりはやってみないと分かりませんが、個人的には走りやすくなっているような気がしました。WRC3よりもコーナリング中の姿勢制御がしやすくなったという感じ? WRC3は失敗するとアクセルでドリフトのままもっていくことができなかったような気がするのですが、そういうシーンでも制御できます。
また、ほぼストレートの「6」にも満たないようなゆるいコーナーでの安定感が増している感じもします。マシンセッティングというよりも、根本的な操作感としてストレートが安定している感じ。スウェーデンのように当たると痛い雪壁の道も、あまり怖がらずに踏んでいけました。
コースでは、ドイツなどのターマックで道の脇がしっかりへこんでグラベルになっています(さすがに泥がかき出されたりはしないようですが)。グラベルのコースは路面ミューが上がっているような印象で、だいぶ走りやすいですね。これは賛否あるかも。
ひとつだけ残念なのは、やはりコースアウトの扱いです。開発者が考える「ここからコースアウト」というラインを超えると強制的に戻されてしまいます。スタックして必死であがくのもラリー。止まってから「救援」ボタンを押したら近くのギャラリーが集まって来てその分タイムロスにするとか、ちょっとした工夫が欲しいところ。これは次回作に期待します。
全体的にはWRCの雰囲気がだいぶ増した印象の「WRC4」。生粋のラリー好きにこそ、楽しんでもらえるような気がします。
日本からは通販などでしか購入できませんが、時間がかかってもよければ6000円程度で手に入るはず。1万円を超えているものもありますが、安いところを探してくださいね。
ちなみに、PS3版に関しては、海外版のソフトでもなんの問題もなく遊べます。(PS2の頃はリージョンコードがあって遊べませんでしたが)