[更新日]:
2011年10月28日
インドネシアで8回もラリー王者になった人
ことしも全日本ラリー選手権が新城で幕を閉じました。本競技はもちろん、エキシビション走行や出店ブースなど、選手権指折りの人気イベントとして賑わいを見せた新城ですが、ことしはペルタミナクスコレーシングからAPRCに参戦しているインドネシアのリファット・サンガーの登場も注目を集めましたね。
FIAでは、国内戦への参戦は開催国が発行する競技ライセンス所持者のみ、と規定しています。それも今では、ドライバーズ選手権ポイント対象外なら、国外ライセンスのドライバーが参戦しても、まぁいいでしょう、と緩和されました。
お隣の中国ではここ数年、国内選手権にチームズタイトルを作って、このポイント獲得要員として海外から強豪ドライバーをどんどん招聘しています。マーク、デビッドのヒギンズ兄弟、ヤリ・ケトマー、ユッシ・バリマキ、APRCでおなじみブライアン・グリーン(御年65歳!)などはチャイナ選手権の常連として活躍していますし、ことしはシュコダがナイオール・マクシェアでファビアS2000を走らせていますね。
そんなわけで、インドネシア発行の競技ライセンスを所有しているサンガーは、今回の新城ではポイント対象外の参戦だったわけですが、おそらく全日本選手権に競技参加した、初めての外国人ドライバーとなったのではないでしょうか。
そのサンガーに、インドネシア帰国直前に話を聞くことができたのですが、実はインドネシアでは8回もチャンピオンを獲っている強豪です。かつてはWRC戦も開催されたインドネシアですが、その後はスプリントラリーしか開催されない時期もあったとか。昨年は異常気象の影響でAPRC戦もキャンセルになるなど、なかなか厳しいお国事情です。そんな難しい時期でも、インドネシアのラリー界を第一人者として牽引してきたサンガー、ラリーでの最終目標は「友達をたくさん作ること」だそうですが、この背景には意味深いストーリーがあります。
新城ラリー中の10月22日に33歳の誕生日を迎え、去年結婚したばかりの奥様は女優さんと、なかなか話題豊富なサンガーのインタビュー、詳しい模様は次号のWRC Plusをお楽しみに!