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Mスポーツ、レイガーとテストでWRCフィンランド対策

 

Mスポーツは、シーズンのハイライトとなる一戦、グラベル・グランプリとも称される高速グラベル戦のラリーフィンランドに向けて、サスペンションメーカーレイガーと共同でテストを実施した。

今年のラリーフィンランドには、伝統のステージ、オウニンポヤがロングバージョンで設定されることが注目を集めている。前戦ポーランドと同様、速度域の高いグラベル戦だが、最大の違いは連続ジャンプやクレストだ。

このシーズン屈指の難関イベントを控え、レイガーと共に取り組んだ大規模テストでは、新型フォード・フィエスタRS WRCに装着される同社のサスペンションのパフォーマンスを最大限に引きだすことを目指した。様々なダンパーを組み合わせることで、フィンランド戦で重要となる安定性とトラクションを高めることに専念したという。

前戦ポーランドではウォーターポンプの不調でタイムロスを喫したエルフィン・エバンスは、特にこのテストでモチベーションを高めているようだ。2012年にはWRCアカデミー部門で参戦したフィンランドで優勝を飾っているエバンスは、トップ5フィニッシュを目指す。

「1年で一番エンジョイできるイベントに向けて、とてもフィーリングはいい。ここのところの不運を立ち切りたいね」とエバンス。
「去年は初めてWRカーでフィンランドに参戦したが、信じられないような経験だった。リズムをつかめば、とてもいいタイムが出る。でも楽しんでばかりはいられない。フィンランドでは接戦になるので、タイムをロスしたら取り戻すことは難しい。速さを高めると同時に、最初から丁寧にクリーンで走らなくてはね」

一方、ポーランドではフォルクスワーゲン勢と競り合ったオィット・タナックは、母国エストニアにも近いフィンランドには、大勢の応援が押し寄せてくることが期待されることもあり、この勢いをつなげていきたいところだ。

「ラリーフィンランドは、本当に楽しみだ」とタナック。
「このラリーに向けて懸命に取り組んできたので、すべて完璧に整っている。今回もいいフィーリングをつかみたいね。ポーランドで3位に入ったことで、ハードルが一気に高くなったことは分かっているけど、ポーランドとフィンランドではステージは全く違う。もっとテクニカルだし、ジャンプもクレストも多く、ラインをきっちりつかむことが重要だ」

「かなり充実したテストを行ったので、マシンのファインチューニングを行うことができた。自信はとても高まっているけど、ハードにプッシュしなくてはならないことも分かっている。ポーランドで強かったこともフィンランドでは何の意味も持たない。目指すリザルトのためには、必死で攻めるしかない」



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