WRCポーランドで唯一、フォルクスワーゲンと競り合ったオィット・タナック。一時は首位につけ、ベストタイムも6回叩き出している。
この結果、WRC自己ベストタイとなる総合3位とポディウムフィニッシュを果たしたタナックに、Mスポーツ代表のマルコム・ウィルソンは、今季さらにポディウムフィニッシュが期待できると考えているようだ。
「彼は、これまでにないほどリラックスしている。彼が自信を得た時、どうなるか、想像できるんじゃないかな」とウィルソンはwrc.comにコメント。
「今まで、この位置に上り詰めることができていなかった。ポディウムは経験していたが、その時は周囲のリタイアも多かった。彼は今、自分自信の中で最高のフィーリングをつかんでいる。リラックスしているし、今季後半、どんな活躍をしてくれるのかと思うと、ワクワクするよ。本人も、速く走れているけど、もっと上に行ける手応えを感じていると言っている」
ポーランドは、新型フィエスタRS WRCで挑んだ3度目の参戦だった。
「新型マシンとタナックの走りが、非常に噛み合っているのはとてもうれしい。ポーランドでの彼の走りを見て、今季はもっとポディウムを狙えるという自信がある」とウィルソン。
「自分たちのパフォーマンスを疑った事は一度もない。ファクトリーに戻ってからの仕事をよく見ているからね。チーム全体が、また強くなれると確信している雰囲気は、とてもいいよ」
さらにウィルソンは、さっそくフィンランドで好リザルトを期待しているという。
「ドライバーとして、自分がマシンと一つになれた時、まさに今の彼らのようにね。そんな時はリザルトもついてくる。フィンランドでも、彼に与える指示は同じ。自分のラリーをして、フォルクスワーゲンに挑んでみろ」