新シリーズ「RALLY CARS」
vol.04は好評発売中です！
1冊1車種の新シリーズ「RALLY CARS」。
第4弾は「ランサーエボリューション I〜III」
1990年代、グループＡ華やかなりし頃に誕生した三菱ランサーエボリューション。93年の登場から95年の初優勝までは時間を要したものの、強力なエンジンとアクティブ4WDシステムを武器に、96年にはドライバーズタイトルを獲得するまでに進化しました。
一方、ラリーカーに先駆けて92年に発売されたベース車は、当時驚きを持って迎えられた攻めの外観と高い動力性能が話題となり、瞬く間に限定2500台を売り切り、増産するほどの人気車に。世界を身近に感じさせたランサーエボリューション。三菱黄金期の端緒となり、その後に続く栄光の礎となった第一世代に焦点をあてていきます。
※p12、稲垣秋介氏の経歴におきまして、記載に誤りがありました。正しくは以下の通りです。
誤「スズキ・ワールドラリーチームのテクニカルディレクターも務めた」
↓
正「ラリーモンテカルロ出場当初はエンジニアリングマネージャー、同年６月以降はチームディレクターを務めた」
ご本人様ならびに読者の皆様、関係各位にご迷惑をお掛けしましたことをお詫びし、ここに訂正させて頂きます。
「ランエボ」の計は「スタリオン」にあり
世界制覇は一日にしてならず。
悲運のグループＢカー、スタリオンでは
開花できなかった4WDの秘策は
満を持したランサーエボリューションで花を咲かせ
三菱自動車WRC制覇の原動力となりました。
スタリオンから連綿と続けられてきた
努力と信念の賜物であると言えるでしょう。
頂点への進化
ギャランVR-4の後を継いでデビューした
三菱期待の新型ラリーカーは
登場当初こそ苦戦を強いられたものの
アクティブ制御の4WDが完成度を高め、
４年目にしてドライバーズ選手権を獲得。
エボリューションの名を不動のものとした
前半期を振り返ります。
［インタビュー］アンドリュー・コーワン
80年代半ば、三菱の依頼を受けラリーチームを設立、
決してビッグチームとは言えない体制で
トヨタやスバルとわたり合い、トミ・マキネンと
ランサーエボリューションを擁して世界を制した
殊勲の老兵は今、故郷スコットランドで
悠々自適の日々を送っています。
当時の思いを語ってもらいました。
4G63エンジンの進化史
WRCを通じてターボ技術を磨いた三菱。
そしてランサー2000ターボ以来、WRカーに至るまで
三菱のターボ技術を支えたのが、4G63エンジン。
ギャランVR-4から、第一世代の集大成とも言える
エボⅢまでの話をメインに、
歴代4G63の開発を推進してきた
伊藤博氏に話を伺いました。
［技術考察］アクティブ4WD
“自転と公転を操る秘密”と題し
秘密のベールに隠された三菱4WD技術の真髄を探ります。
ランサーの大きな武器、それは4G63エンジンと
エンジニアの心血を注がれた4WDシステムでしょう。
刻一刻と変化していくステージの路面を捉え続け
最適な駆動力とコーナリングフォースを
常に提供し続けるシステムの秘密に迫ります。
ランサーを勝利に導いた男、20年目の証言
ケネス・エリクソン。
決して目立つ存在ではありませんでしたが
ギャラン時代からステアリングを握り続け
ランサーの開発にも深く携わり、
初勝利も彼の手によって実現しました。
誰よりもランサーを知る男が
20年目の真実を語ります。
ワークスの一翼を担ったプライベーター
ランサーという武器を手にした
各国の猛者たちは国内選手権を飛び出し、
WRCでも抜群のスピードで駆け抜けました。
グループＮでいくつもの勝利を積み重ね
その強さを支えたのは、
ラリーカーとしての素性の良さと
各国のラリーアートでした。
イラストで見るランサーエボリューションⅠ〜Ⅲ全記録
93年のラリーモンテカルロでデビュー後、
絶え間ない進化を続けたランサーエボリューション。
トミ・マキネンという偉大なドライバーとともに
90年代日本車黄金時代を築きました。
ライバルのスバルと覇を競うように、
アジア・パシフィック地域でも活躍した
ランサーエボリューションの戦績を追いかけます。
