ラリーモンテカルロ、デイ3終了後の各ドライバーからのコメント。波乱のデイ2で後退し士気の下がったローブは、慎重なアプローチで臨む上位陣とは対照的に、35kmステージをスリックで挑み速さを目指したことを明かした。
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
セバスチャン・オジエ/総合首位(=)
「今日のステージは基本的にはとてもよかったし、ドライブしがいがあった。でもコンディションが多彩でタイヤ選択が難しくなった。スリック、ウィンター、スパイクのクロスオーバーで履くことで、走りをエンジョイすることはできなくなったね。でも一番安全なチョイスだから、今日はずっとこうしたタイヤで走った。間違いなく正しい選択だった。明日の3本は、今日の内容を踏襲する。2014年のように、またモンテで優勝したい。それまでには、まだ先は長いけどね」
ヤリマティ・ラトバラ/総合2位(=)
「今日も、上出来のラリーになった。コンディションは簡単ではなかったし、タイヤ選択もトリッキーだった。ドライの舗装と凍ったセクションが代わる代わる出てきたからね。でも大差があったので安全圏での走りを続けられた。だから、今日は少しステージをエンジョイできた。最高に楽しかったよ。セバスチャンとのリードを1分縮めたかもしれないけど、彼に挑むために不必要なリスクは負わない。最高のリザルトで締めくくりたいし、確実に選手権ポイントを獲りたい」
[フォルクスワーゲン・モータースポーツII]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
アンドレアス・ミケルセン/総合3位(=)
「午前中にスーパーソフトを履いたのは、速く走れる選択ではなかった。でも、一番安全だった。個人的なゴールはラリーをフィニッシュすること。僕にとっては、トップ5ならものすごいリザルトだ。明日はもちろん3位の座を守りたいが、賭けには出ない。明日の3本も判断が難しいからね。アイスノートクルーがとても頼りになるから、正確な情報を送ってくれる。とても感謝しているよ」
[シトロエン・トタル・アブダビWRT ]
シトロエンDS3 WRC
マッズ・オストベルグ/総合4位(↑)
「今日の最終ステージで、少しテクニカルなトラブルがあった。停車してエンジンをリスタートして、いつも通りにフィニッシュした。明日の朝、サービスで問題をよく調査してみる。いいポジションにいるけど、ラリーはまだ終わっていない」
セバスチャン・ローブ/総合9位(↑)
「今日の朝は、あまりモチベーションが上がらなかったから、戦略を変えた。タイヤをミックスさせて35kmのシステロンをアンダーで走ってタイムロスを避けるよりも、スリックタイヤで自分自身を楽しむほうがよかった。アグレッシブな走りで、速さを目指した。DS3 WRCを楽しむこともここに参戦した理由のひとつだから、今日は上々だね!」
クリス・ミーク/総合10位(↑)
「すべてはタイヤチョイスにかかっていた。SS11はハードタイヤ、SS12ではスタッドが理想だったが、それは不可能だから、いい落とし所を見つけなくてはならなかった。いいタイヤの組み合わせを見つけることができて、最終ステージではベストタイムをマークした。昨日のことがあったから、今日は少し報われたよ」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20 WRC
ダニ・ソルド/総合5位(↑)
「なかなかの内容になったし、トップ5にいられてうれしいよ。すべてが順調というわけではなかったが、モンテカルロだからね! 午前中のロングステージはとてもよかったし、小さなミスがなければトップ5でフィニッシュできたと思う。午後もコンディションは複雑でチャレンジングだったが、うまく行った。最後のステージはすごくスリッパリーだったから、スノーよりもスタッドを履くべきだったと思う。それほど悪い内容ではなかったから、明日はトップ5を目指すことができる。そうなれば、新しいシーズンの滑り出しとしては、いい結果になるよ」
ティエリー・ヌービル/総合6位(↑)
「今日は楽しめたし、この難しいコンディションでの自信がさらに高まった。今日もタイヤ選択が重要で、かなりコツをつかんできたと思う。午前最初のステージはとても長くて、自分たちのタイヤチョイスは少し固すぎたようで、凍ったセクションでは警戒しなくてはならなかった。午後はよくなったし、最後のステージはここまでで最高の走りができた。マシンのバランスはいいし、いい内容。終わりも見えてきたが、まだ3本残っているのでフィニッシュまでこの調子をキープしなくてはね」
[Mスポーツ]
フォード・フィエスタRS WRC
エルフィン・エバンス/総合7位(↓)
「あのコーナーはクリアしたが、出口でパワーダウンしたところが予想より遥かにスリッパリーで、リヤが滑り壁にひっかかってしまった。サスペンションアームを破損したので、戻ってこられてラッキーだったよ。正直、ギリギリのところだったけどね。順位が2つ下がってしまったのは理想的ではなかったけど、ここにいられなかったよりはいい」
オィット・タナック/総合20位(↓)
「SS10でスリッドオフした。スノーとアイスの難しい区間を乗り越えてきたのに、本当に残念だ。コーナーに予想外のグラベルが出ていて、対処する時間がなかった。スペクテイターがいなかったら、コースに戻れなかった。その後は、自信を建て直すことが重要だった。こんなに速度域やグリップが頻繁に変わるとリズムをつかむのが難しいから、スローダウンしてよかった。その後もリラックスした走りで、マシンの改良点を模索した。まったくプッシュはしていない。ノートに変更を行いながら、安全に走り切ろうとした」