ついに開幕を迎えた2015年のWRC。22日木曜日にその火蓋が切って落とされた。この日は夕方にモナコのカジノ前をスタートし、そのままナイトステージ2本という構成。
焦点はスポット参戦のセバスチャン・ローブ(シトロエン)がどこまでの速さを見せるかだ。今シーズンから、クルーふたりはSS走行中のスプリットタイムを知ることができなくなったため、全員がアタックを余儀なくされる。
注目のSS1。出走順は昨年のランキング順となるため、セバスチャン・オジエ、ヤリ‐マティ・ラトバラ、フォルクスワーゲンの3台が先陣を切る。ローブは14番手スタートだ。オジエとローブはスタッドタイヤ5本、ラトバラとミケルセンはスタッドタイヤ4本にスノータイヤ2本を搭載してステージに臨む。路面は氷に覆われた部分も多い難しいコンディション。
先頭スタートのオジエが暫定トップタイムでステージは進んでいくが、12番手スタートのオィット・タナック(フォード)がオジエのタイムを7.1秒更新。14番手スタートのローブに注目が集まる。果たしてローブのタイムは、タナックに22秒差、オジエに30.9秒差をつける圧倒的なものだった。
続くSS2ではオジエがトップタイム。SS2番手のラトバラに10.7秒差、SS3番手のローブに17.6秒差をつけて、現王者の意地を見せた。
これにより総合順位はトップがローブ、13.3秒差の2番手にオジエ、ローブと36.1秒差の3番手にはラトバラというオーダー。
競技2日目、23日金曜日は3つのSSを2度ループする構成。SS3は日本時間の17時56分スタート予定だ。
ラリーモンテカルロ 暫定総合順位(SS2後)
1.セバスチャン・ローブ(シトロエン) 30:08.2
2.セバスチャン・オジエ(フォルクスワーゲン) +13.3
3.ヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン) +36.1
4.オィット・タナック(フォード) +38.6
5.エルフィン・エバンス(フォード) +47.4
6.クリス・ミーク(シトロエン) +59.8
7.アンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン) +59.9
8.ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ) +1:06.8
9.マッズ・オストベルグ(シトロエン) +1:08.7
10.ヘニング・ソルベルグ(フォード) 1:17.6