世界ラリークロス選手権第7戦は8月8日、カナダのトロワリビエラでファイナルが行われ、チーム・プジョー・ハンセンのデイビー・ジャネイ(プジョー208)が優勝。ドイツでフランス人初の世界RXウィナーとなって以来、今季2勝目をマークした。2位と3位にはトッピ・ヘイッキネン、タナー・ファウストと2台のフォルクスワーゲン・ポロRXが入った。
一方、昨年の今イベントの覇者で選手権リーダーのペター・ソルベルグ(シトロエン DS 3)はセミファイナルで敗退となった。ペターがファイナル進出を逃したのは、世界シリーズになった昨年以来初めて。「ファイナルを逃したのは1年半以上ぶり。僕らはコース脇でファイナルを観るしかなかった。今季、二度とこんなことが起こらないことを約束するよ」とペター。しかしヒート4を終了した時点でのインターミディエイト順位では14ポイントを獲得したペターは、選手権首位は死守している。
チームズ選手権では、今回ジャネイが優勝したことで、チーム・プジョー・ハンセンが、首位につけるフォード・オルスベルグMSEまでわずか2ポイントに迫っている。
「ドイツで優勝して以来、自分自身にもう一度勝たなくてはいけない、こんなに早く勝てるなんて思っていなかっただけなんだから、といい聞かせてきた」と笑みを見せたジャネイは、ファイナルで抜群のスタートを決め、ファイナルでの最初のコーナーを制したドライバーに贈られるモンスター・エナジー・スーパーチャージ・アワードも受賞した。
「勝ちはしたけど、この週末は苦戦していた。ヒートの間はいいリズムをつかむことができず、自分のスタートにも満足できていなかった。セミファイナルでは、ラップの度にタイムがよくなり、自信も高まってきた」
世界RXの次戦、第8戦は8月22−23日、ノルウェーで開催される。
世界RXカナダ・ファイナルリザルト
1 D.JEANNEY(PEUGEOT) 05:03.822
2 T.HEIKKINEN(VW) 05:04.074
3 T.FOUST(VW) 05:05.488
4 T.RUSTAD(Audi) 05:09.099
5 A.BAKKERUD(FORD) 05:10.225
6 M.EKSTROM(Audi) 05:16.408