ヒュンダイ・モータースポーツは、9月のWRC第9戦ラリーオーストラリアにセカンドドライバーとしてヘイデン・パッドンをノミネートすることを発表した。チームは現在、マニュファクチャラーズ選手権でシトロエンと激しい2位争いを展開しており、ここ数戦のグラベル戦でヒュンダイ勢最上位のリザルトを連発しているパッドンを、母国ニュージーランドにも近いパシフィックラウンドに起用した。
ヒュンダイからのオーストラリア参戦は初めてとなるダニ・ソルドは、ヒュンダイ・モータースポーツNから20号車のi20 WRCを駆る。一方、10月のツール・ド・コルス(ターマック)では、再びセカンドドライバーを務める予定だ。
この采配について、チーム代表のミシェル・ナンダンは「マニュファクチャラーズ選手権では2位争いが接戦となっており、シトロエンまであと数ポイントだ。慎重に検討した末に、特徴がありチャレンジングなイベントに向けて、ポイント獲得のチャンスを最大限に広げるための一時的な策を選んだ」とコメント。
「ヘイデンはこのラリーを熟知しており、ここ数戦のグラベルでも成績がいいことから、この戦いにより貢献してくれると判断した。ダニはオーストラリア参戦は久しぶりで、コフス・ハーバー拠点のイベントは出た事がない。特に過酷なこのラリーでは、不足している経験を積むために、20号車で参戦する。ツール・ド・コルスでは再び8号車に復帰する」
大抜擢を受けたパッドンは「チームが僕を支持してくれてとてもうれしいが、僕にとってはマシンのゼッケンが変わるだけのこと」と冷静な反応を見せた。
「オーストラリアでもアプローチはいつもと同じだが、今回は喜んでマニュファクチャラーズポイントを獲得してチームに貢献するよ」
「コフス・ハーバーのステージで、独特のフィーリングを経験することを楽しみにしているよ」