2014年に引き続き、今季もフォード・フィエスタRS WRCでWRCフル参戦に挑むロバート・クビカ。タイヤは、ミシュランからピレリにスイッチする。昨年はモンツァラリー、ベッテガラリースプリントではピレリで参戦して、いずれも総合優勝をマークしていた。
この他、マルティン・プロコップは昨年のスペイン戦からピレリにスイッチしており、今季も引き続きピレリを使用。これまでWRC2を主戦場にしてきたイタリアのロレンツォ・ベルテッリは、今季WRCトップカテゴリーにステップアップし、ピレリで挑む。
ピレリが開幕戦モンテカルロで投入するのは、昨年のドイツから登場した最新世代のRKとRKW。2015年向けに改良が施されている。ドライコンディションのコンパウンドはRK5A、低温/湿地向けのソフトコンパウンドはRKW7となる。また、スーパーソフトのRKSSも用意されるほか、半解け〜フルスノーに理想的な最新版のスノータイヤ、Sottozeroはスタッドあり/なしで供給する。
今季のタイヤ規定では、モンテカルロで認められる本数は、交換時に5本+スペアが4本。しかし、シェイクダウンのタイヤ本数に制限はない。WRカーが使用できるのは、準備する82本のうち34本となる。
タイヤメーカーは、開幕前に事前に舗装とグラベルのタイヤ各1種類(それぞれハード/ソフトコンパウンド)を登録するが、モンテカルロではスーパーソフトとスノータイヤの供給も認められる。また規定により、18インチのリムを使用しなくてはならない。
ピレリが用意するタイヤ本数は下記の通り
RKH(ハードコンパウンド)WRC:8本/WRC2: 8本
RKS(ソフトコンパウンド)WRC:16本/WRC2: 16本
RKSS(スーパーソフト)WRC:24本/WRC2: 16本
Sottozero(スタッドなし)WRC:10本/WRC2: 10本
Sottozero(スタッドあり)WRC:24本/WRC2: 24本
ピレリのモータースポーツディレクター、ポール・ヘンブリーは「ラリーモンテカルロは、モータースポーツ界の中でも一目置かれる存在。シーズンの滑り出しとして理想的なイベントだ」とコメント。
「クビカをピレリファミリーに迎えることができてうれしく思う。昨年、WRCに復帰したが、我々の歴史の中でも重要なシリーズ。昨年ワークス勢を相手にステージベストもマークしたコンペティティブな製品を、プライベートカスタマーに提供できることをうれしく思う」