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APRCマレーシア:事前情報 元王者バリマキ、日本から高山仁、竹内源樹ら参戦

©SKODA

APRC第4戦、アジアカップ開幕戦マレーシアラリーは8月14−16日、マレーシア南部のジョホールバルを拠点に開催される。

熱帯雨林気候のマレーシアでは、暑さと95%を超える湿度が最大の敵。プランテーションに広がるグラベルステージは、スコールが降れば一転、マディなコンディションとなり、まさに足下をすくわれかねない状態。スタート順に運命が左右されることも、このイベントでは珍しくない。

MRF

MRF

今季APRC初挑戦にして、現在34ポイント差をつけて選手権首位につけるチームMRFのポンタス・ティデマンド(シュコダ・ファビアS2000、チームMRF)にとっては、もちろん初めてのマレーシア参戦。
「この週末は、間違いなく暑さが最大の敵になるだろうね」と警戒を見せる。
「ビーチには最適の気候だけど、この暑さに慣れていないし、マシンの中では色々なことに対応していかなくてはならないから、いつも以上にチャレンジの壁は高いよ。でも、自分自身に挑んで限界までプッシュするのは、楽しいものだよ」

チームメイトのガウラブ・ギルは前戦のクイーンズランドで痛恨のリタイアを喫しているが、昨年はこのマレーシアを制しており、選手権屈指のトリッキーなステージを有するこのラリーで巻き返しを図りたいところだ。

「クイーンズランドは残念な結果になったけど、ポンタスとはいいバトルができたし、マレーシアを楽しみにしている」とギル。
「このイベントは何度も経験しているので、それも自信になる」

EZ Racing

EZ Racing

クスコレーシングのマイケル・ヤング(スバルWRX STI)も、今季は初めて4WDでのAPRC参戦に挑み、現在シリーズ3位と奮闘中。マレーシアには国内戦参戦の経験もあり、母国ニュージーランドでエリート・モータースポーツアカデミーの研修をトップで卒業したばかりと勢いもついている。
「自分が住んでいるところ(オーストラリア)は、今は冬だから、マレーシアの暑さにはちょっとビックリしちゃうよね」とヤング。
「暑さはもちろん、マレーシアはコースもタイトでツイスティと難しい。ヤシの木もあちこちにあるしね。でも、アカデミーでは水分調節、メンタルスキル、暑さ対策など多くのことを学んだ。酷暑のマレーシアに向けても自信を持って臨める」

なお既報の通り、クスコレーシングのサンジェイ・タクルがマラリアのために欠場。代わって、全日本ラリードライバーの竹内源樹が急遽、WRX STIで海外ラリー初参戦に挑むことになった。

APSM.tv

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今戦が今季初戦となるアジアカップ部門には、日本の高山仁(WRX STI)がエントリー。中国の万宇ラリーチームも久しぶりにエントリーしている。このマレーシア戦では、2005年のAPRCチャンピオン、ユッシ・バリマキをエントリーさせて注目を集めている。
「またAPRCに参戦することができて、特にこのマレーシア戦というのは本当にうれしい」とバリマキ。
「最後にマレーシアに出たのは2007年だけど、その時はリードしていながらささいなミスでリアデフを破損してしまった。だから、その時のミスをやり直したいね」
バリマキはその後、2009年と2010年には中国ラリー選手権にも参戦していた。なお、バリマキのマレーシア参戦は当面スポットの予定。今回駆るのは、中国選手権規定の三菱ランサーエボリューションX。

また日本からは、林和宏がスポット参戦。併催のマレーシア国内戦部門にも伊藤暁、東毅がエントリーしている。

ラリーは8月14日夜に、サービスパークが設置されるジョホールバルのショッピングモールで行われるセレモニアルスタートで開幕。計14SS、総ステージ走行距離226.56kmで争われる。



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