APRC第5戦マレーシアラリーは8月16日、競技最終日となるレグ2に設定された6SS・65.92kmの走行が行われた。前日までの豪雨と雷はこの日は落ち着き、残された距離も比較的短いため、前日からの順位に大きな変動はなかった。
急きょ海外ラリー初参戦が決まったクスコレーシングの竹内源樹(スバルWRX STI)は、総合5位に続いていた高山仁(WRX STI)からのリードを保って4位を守り切った。最終的にその差を33秒まで広げて、初の海外挑戦を好成績でまとめる健闘を見せた。
その高山も、今戦が開幕戦となったアジアカップに挑んでおり、同部門では3位とポディウムフィニッシュを果たしており、海外シリーズの初挑戦を順調に滑り出し、母国戦となる次戦ラリー北海道に向けていい流れを作った。なお竹内は、レグ1ではアジアカップ単独のリザルトにも名を連ねていたが、カップにはノミネートしておらず、レグ2からはカップリザルトからは外れている。 総合優勝は、チームMRFのポンタス・ティデマンド(シュコダ・ファビアS2000)。「ラリーが終わってホッとした。とても興味深く、チャレンジングなラリーだった」と安堵を見せたティデマンドは、今週末にはWRC2部門にエントリーするWRCドイツ戦を控えている。チームメイトのガウラブ・ギルとの差を1分56.5秒にまで広げて今季3勝目を飾り、選手権リードを広げた。3位には、前日と変わらず中国選手権仕様の三菱ランサーエボリューションXのファン・ファンが入った。ギルとファンは、アジアカップではトップ、2位となっている。
また、日本からスポット参戦した林和宏(プロトン・サトリアネオ)も総合6位でフィニッシュを果たした。