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シトロエン、WRCドイツでルフェーブルをWRカーエントリー

©CITROEN

シトロエン・レーシングは、今週末に開催されるWRCドイツに3台のDS3 WRCをシトロエン・アブダビ・ワールドラリーチームからエントリー。レギュラードライバーのマッズ・オストベルグ、クリス・ミークに加え、ステファン・ルフェーブルがWRカーデビューを果たす。

ルフェーブルは昨年、DS3 R3でジュニアWRCとWRC3のタイトルを獲得。今季はDS3 R5とDS3 RRCでWRC2を戦っているが、WRカーでの参戦はこれが初めてとなる。コ・ドライバーはステファン・プレボ。

シトロエン勢は、今季後半に集中する舗装戦に向けて、念入りに体制を整えてきた。DS3 WRCのボディシェルに変更はないが、サスペンション、ショックアブソーバー、ブレーキはすべて舗装仕様に変更。シーズン前半の間にエンジンパフォーマンスやリアサスペンションのジオメトリーを改良してきたことに加え、2015スペックのエアロダイナミクスがドライバー陣を後押しする。

そのドライバー陣もドイツ国境に近いフランス国内でテストを実施し、ペース調整を行ってきた。ここでは、ドイツ戦から投入されるミシュランタイヤの新ラインアップもテスト。ドイツ戦は特にグリップ変化の激しい上に、開催地域の8月は天候も不安定なことから、タイヤ選択が非常に重要となる。

オストベルグは、今季一度もポイントを逃さない抜群の安定感を誇っており、選手権争いも3位につけている。
「DS3 WRCは特に舗装で威力を発揮するマシンだから、今季最初の本格ターマック戦を楽しみにしている」とオストベルグ。
「テストはとても順調だった。自分のドライビングに完全集中することができた。テクニカルチームが施してくれたアップグレードは、間違いなく大きな武器になる。

昨年のドイツ戦で一時は首位に立ったミークは、このイベントの難しさをよく理解している。今季はアルゼンチンで勝利を飾っており、ターマック戦でも勝利を狙う。
「ラリードイツは特に楽しめるイベントだから、スタートが待ち切れない」とミーク。
「昨年は、いいペースをつかんでいた。DS3 WRCでの初めての舗装戦だったが、すぐにプッシュできる自信をつかんでいた。舗装路面でのこのマシンの走りは、本当に素晴らしい。ポディウムフィニッシュが現実的な目標。安定した走りでトラブルを避け切ることができれば、上位に上がれる自信はある」

一方、シリーズ屈指の難関ターマック戦でWRカーデビューを迎えるルフェーブルは、テストで既にWRカーの走行を体験している。
「テストでの1本目の走行から、DS3 WRCのグリップに満足できた」とルフェーブル。
「シトロエン・レーシングがWRカーデビューのチャンスをドライバーに与えるのは初めてのことではないから、僕がトップレベルでの戦いを学ぶに当たりチーム全体が支えてくれていることをとても実感できる。エンジンは格段にパワフルだし、舗装でのブレーキングは最高。自分にプレッシャーをかけずに、トップドライバーとの戦いの中で一歩成長したい」



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