2014年は選手権の各方面からプロモーションの増強が不足していることが懸念されていたWRCだが、こうした批判を受けて映像権を所有するWRCプロモーターは、今季26ステージで生中継を行うことを今の時点で確定。さらに開幕から4戦分については、スケジュールも発表した。
今季最初のステージとなる開幕戦のラリーモンテカルロのSS1は、1月22日木曜日。Alpine(21.31km)は20時(日本時間23日4時)から。25日日曜日にはCol St Jean – St Laurent(10.16km)を2回とも中継。1本目は9時30分(日本時間17時30分)から。2本目は12時(同20時)スタートで、パワーステージとなる。
2月12−15日のラリースウェーデンでは、3本を生中継。カールスタッドで行われる開幕のスーパーSSは、2台並走で乗馬競技のコースを走行する。土曜日の午前中は有名なコリンズ・クレストが待ち構えるVargåsen。日曜日の昼にはパワーステージとなるVärmullsåsen(15.87km)も生中継される。
3月5−8日のラリーメキシコでは、木曜日夜に元炭坑のトンネルで行われる開幕ステージが中継される。さらに土曜日と日曜日に、El Brincoの暑くダスティな山岳ステージを中継。
4月23−26日のラリーアルゼンチンは、金曜日夜にヴィラ・カルロス・パスで行われる人気のスーパーSSを中継。日曜日のパワーステージは、アルゼンチンの名門ステージ、El Condorの豪快な景観を走り抜けるパワーステージを写し出す。
全13戦とも、ボーナスポイントが与えられる日曜日昼のパワーステージは中継を行う。さらに、これらのライブステージは、デジタルサービス、WRC+(www.wrcplus.com. )でも見ることができる。
WRCプロモーターのマネージングディレクター、オリバー・シースラ(写真)は「世間一般的に、HDクオリティでのスポーツ中継が増えており、我々の中継パートナーからもWRCの中継を増やすように要望が上がっていた。映像で選手権のドラマやアクションをより多く見られるようになることは、ファンにとっても楽しみが増える」とコメント。
「盛り上がるパワーステージと、フィナーレやポディウムセレモニーは全戦で中継を行う。WRCウィークの週末は、ぜひ我々のプログラムを楽しんでほしい」
WRCの中継時間は年々増加しており、2014年は前年に比べて57%増えている。一戦毎の平均視聴者数は、6000万人だという。