2014年は直前になってアジアカップ戦のタイが選手権イベントとしての開催を断念するという波乱の幕切れを迎えたアジアーパシフィック・ラリー選手権。
2015年のカレンダーは全6戦で発行済みだが、タイと入れ替わるようにして開催への調整が続けられていたインドが、アジアカップ単独でカレンダーに組み込まれることになった。
アジアカップに昇格するのは、インド南部カルナータカ州の州都・ベンガルール(旧バンガロール)から250kmほど北上したチッカマガルールを拠点とするコーヒー・デイ・ラリーで、12月11−13日の開催。
インド勢は既にAPRCで数々の活躍を収めており、タイトル3連覇のチームMRFはインドのタイヤメーカー、MRF(マドラス・ラバー・ファクトリー)のワークスチーム。2003年からAPRCへの参戦を続けており、ユッシ・バリマキ、田口勝彦、クリス・アトキンソン、そしてインド人初のFIAチャンピオンとなったガウラブ・ギル、2014年のヤン・コペッキーと、数々の王者を輩出してきた。2013年に新設されたプロダクションカップでタイトルを獲得したサンジェイ・タクルは、「東のシリコンバレー」と呼ばれるプネー出身だ。
FMSCI(インドモータースポーツクラブ連盟)ラリーコミッションのチェアマン、ファルーク・アヘッドは「チッカマガルールで国際格式のモータースポーツを開催することをずっと目指してきたので、夢が実現してとてもうれしい」とコメント。「ラリー・インディアを成功させるために、様々な専門家と連携して意見や提案を採り入れて行くよう、全力を尽くしていく」