英国の人気F1パイロット、ジェンソン・バトンと、デビッド・クルサードが、世界ラリークロス選手権英国戦の開催地であるリッデン・ヒルを訪れた。両名は、BBCのF1特集番組の一環として、スーパーカー部門のラリークロス車もドライブした。
父である故ジョン・バトンが1970年代にラリークロスに参戦していたバトンは、父が英国ラリー選手権参戦時に使っていた1974年型フォルクスワーゲン・ビートルをドライブし、「信じられないような経験」とコメント。その後、JRMレーシングがプリペアしたMINI RXスーパーカーにも乗ると「今日は本当に大きな経験になったし、これまでとは全く違う経験だった」と目を輝かせて語った。「こうしたマシンをドライブするには、多くのスキルが求められる。自分一人でも怖さを感じるのに、他に4、5台が走っているんだからね!」 「世界ラリークロスはエキサイティングな選手権だし、英国で80年代に盛り上がったような競技が再び盛り上がるのは素晴らしいことだよ。シングルシーターでレースをするドライバーも、サーキットレーサーも、ラリークロスはとてもプロフェショナルな競技だし、とても楽しいと思っている」 一方、BBCでF1番組のコメンテーターも務めるクルサードは、現在、ペター・ソルベルグとチームズ選手権でタッグを組むライアム・ドーランが世界RXで使用しているシトロエン DS 3 RXをドライブ。
「僕はラリークロスとともに育ったんだ。80年代中盤は、父と一緒にレースを観戦していて、マシンの音が大好きだった」と語るクルサードは、昨年のレース・オブ・チャンピオンズでは、マルクルンド・モータースポーツのフォルクスワーゲン・ポロRXでペター・ソルベルグと対戦した経験もある。
「父が連れて行ってくれずに、ラリークロスの草の根イベントで僕がモータースポーツの魅力にとりつかれることがなければ、F1の世界チャンピオンにもなっていなかっただろう」
「今日はとてもいい思い出が蘇った。世界ラリークロスはテレビで観戦している。昨年のフィンランド戦は印象に残っているし、今日はこれが素晴らしい競技だということをあらためて実感したよ」
BBCでは、このF1特集番組を今年中に放送する予定だという。