Mスポーツのオィット・タナックは、今週末、オーストラリアで50戦目のWRC戦を迎える。タナックのオーストラリア参戦経験は、フォード・フィエスタR5で参戦した昨年一回のみ。最終的にはリタイアとなったが、それでも、見事なペースを披露した。
「またグラベル戦を迎える事ができて、いい気分だよ」とタナック。
「グラベルの方が経験があるし、コンペティティブになれる自信があるので楽しみにしている。昨年はフィエスタR5での参戦だったが、アプローチが変わるわけではない。もちろん、もっとチャレンジングにはなると思うけど、高速でスムースなステージなので、僕向きだ。いいレッキができれば、上も狙っていきたい」
「一番の壁となるのは、オーストラリアの環境がどれだけ他と異なるということ。グラベルはほとんど赤に近い色をしているし、林道の陰り方も他の国とは違う。だから、自信の持てるペースノートを作らなくてはならない」
チームメイトのエルフィン・エバンスも昨年が初めてのオーストラリア参戦だったが、マシンはフォード・フィエスタWRC。最終日には4番手タイムもマークし、総合8位に食い込んでいる。
「新型マシンでは既にグラベル戦を数戦走っているし、ここまでの向上に弾みをつけたい」とエバンス。「ステージも景色も素晴らしいから、ドライバーにとってもいいイベントだよ。一番の難関は、視界。日が低い時間にダストがたまると、木の間から閃光のようになって、道を読むのが難しくなるんだ。だから、ペースノートに自信を持てなくてはいけない。いつでもポディウムを狙えるスピードに近づいていると思うけど、今週はみんながトップリザルトを狙ってプッシュしてくると思う。トップ5でフィニッシュできればいいね」