ラリーは8日、アタカマ砂漠を北上し、太平洋に面した港湾都市アントファガスタへと向かう。この日は全部門同じ行程を走り、総走行距離697km、うち競技区間458km。
このステージでベストタイムを獲得したのはMINIのウラディミル・バジリエフ。次いでトヨタ・ハイラックスのヤジード・アル‐ラジ、総合順位では下位に沈んだロビー・ゴードンが3番手につける展開。ナッサー・アル‐アティヤはパンクを喫しタイヤ交換を実施したためステージ4番手、プジョーのステファン・ペテランセルは5番手タイムでフィニッシュした。
このステージで横転を喫し、リタイアを決めたのはプジョーのカルロス・サインツ。チームメイトのシリル・デプレもマシンの修理に大きく時間をとられ、遅れている。
総合順位はMINIのアル‐アティヤが前日と変わらずトップをキープ。ジニール・ドゥビリエ(写真下)が2番手、3番手にアル‐ラジと、トヨタ・ハイラックス勢が2-3番手。4番手はクリストフ・ホロウィック、5番手にはエリック・バン・ルーンと、MINI勢が4-5番手につける。上位争いはMINIとトヨタの対決になりそうだ。
首位を行くアル‐アティヤは「ステージ後半でタイヤ交換をする決断をしたんだ。ステージは難しかったし、フェシュフェシュがあちこちにあるからね。1度のパンク以外はトラブルなしにステージを終えられてよかったよ。明日のステージも難しいから慎重にいきたいね」と順調さをアピールした。
日本勢はトヨタ・チーム・ランドクルーザーの2台は市販車ディーゼルクラスでの1-2番手をキープ。首位の三橋淳は総合28番手、ジボンが34番手となっている。トラック部門については、日本時間午前9時の段階でまだ結果が出ていない。
ラリーは9日、アントファガスタからさらに北上し、イキケに向かう。この日は2輪とクワッドは総走行距離688km、うち競技区間318km。4輪/トラックは総走行距離647km、うち競技区間277kmとなっている。