今季ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)開幕戦、インターナショナル・ヤンナー・ラリー(ターマック&スノー&アイス、オーストリア)は1月6日、競技最終日となるレグ2に設定された8SSの走行が行われ、初日から大差を築いてリードに立っていたカエタン・カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)が、ラリー全体の18SS中、最終ステージを除く17SSでベストを刻む圧勝で制した。
初日を終えた時点で既に4分近くのマージンを築いていたカエタノビッチは、この日もスリッパリーな路面、ブリザードと日差しが入り乱れるなど難しいウィンターコンディションをものともせず、2位以下との差を最終的に7分以上にまで広げた。
「こんなに素晴らしい週末は初めてだ」と語るカエタノビッチは、ポーランド出身、35歳のベテラン。「チームのみんな、スポンサーのみなさんに心から感謝している。最高だよ。アメージング」
カエタノビッチには、今季からプライベーター対象にイベント毎に贈られる賞金7000ユーロを獲得した。
2位には、ロベルト・コンサニ(プジョー207S2000)が、ERCでの自己ベストリザルトをマーク。2日間を通して8本のピレリタイヤを堅実に使い回し、プライベーター賞として 6000ユーロを獲得した。
SS1からエンジンのオーバーヒートで5分近くの遅れを喫していたアレクセイ・ルキヤナク(フォード・フィエスタR5)が、初日23位から猛烈に追い上げ、最終ステージではベストタイムもマーク。ここで、初日3位のヤロミール・タラバス(シュコダ・ファビアS2000)をかわして3位の座をもぎとった。ルキヤナクは賞金5000ユーロと共に、コリン・マクレー・フラットアウト・トロフィーも獲得した。
ERC2は、ボイテック・シュタッフ(スバル・インプレッサWRX STI R4)、ERC3はスラオミール・オグリゼク(プジョー208R2)がそれぞれ初日からのリードを守り、トップフィニッシュを果たした。
ERC第2戦、ラリー・リエパヤ(グラベル&スノー&アイス)は2月6−8日、ラトビア西部、バルト海沿岸のリエパヤで開催。ERCジュニアもこのリエパヤで開幕を迎える。
PROVISIONAL TOP 10 POSITIONS (after 18 stages, 237.80 kilometres)
1 Kajetan Kajetanowicz (POL)/Jarek Baran (POL) Ford Fiesta R5 2h50m52.6s
2 Robert Consani (FRA)/Maxime Vilmot (FRA) Peugeot 207 S2000 +7m07.4s
3 Alexey Lukyanuk (BLR)/Yevhen Chervonenko (BLR) Ford Fiesta R5 +8m28.1s
4 Jaromír Tarabus (CZE)/Daniel Trunkát (CZE) ŠKODA Fabia Super 2000 +8m48.8s
5 Martin Fischerlehner (AUT)/Tobias Unterweger (AUT) Mitsubishi Lancer Evo IX +22m38.6s*
6 Jonathan Hirschi (CHE)/Vincent Landais (FRA) Peugeot 208 T16 +27m26.9s
7 Antonín Tlusťák (CZE)/Ladislav Kučera (CZE) ŠKODA Fabia S2000 +27m29.7s
8 Vojtĕch Štajf (CZE)/František Rajnoha (CZE) Subaru Impreza WRX STI +28m18.6s
9 Dávid Botka (HUN)/Péter Mihalik (HUN) Mitsubishi Lancer Evolution IX +30m38.5s
10 Jean-Michel Raoux (FRA)/Thomas Escartefigue (FRA) Ford Fiesta R5 +35m00.5s