ラリーオーストラリア、デイ1終了後の各ドライバーからのコメント。マッズ・オストベルグのアクシデントで急きょ、WRカーでの初グラベル戦に挑んだステファン・ルフェーブル。サスペンションのトラブルでデイリタイアとなりながらも、自分の状況をポジティブに捉える清々しい姿勢が印象的だ。
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
「いい初日になったよ! 午前はタイヤの摩耗を抑える事を優先した。最初は路面にダストがあってスリッパリーだったが、グリップレベルは驚くほど高かった。だから、ソフトタイヤではすぐに減ってしまう。さらに走行順が早いので砂利履きをしなくてはならず、タイムとしては悪い方に働いてしまった。午後はそれを取り戻した。いい位置につけているが、まだまだこの先はチャレンジング。明日は最長ステージ、Nambuccaを2回走るからね」 セバスチャン・オジエ/総合3位
「オーストラリアでの初日の出来には、上々だと思う。ハードにプッシュしたし、限界ギリギリだった。ルートは本当に美しいが、とにかく難しい。ステージにはルーズグラベルが多くて、先頭で走行するととてもスリッパリーだった。限界まで攻めて、コースオフしそうになったことも何度かあった。それでも、今日の終えての位置にはとてもハッピーだ。勝つ事が目標なのは変わりない。簡単にはいかないが、まだチャンスはある。明日のNumbuccaは50kmと長いが、最も豪快なステージでもあるよ」
[シトロエン・トタル・アブダビWRT ]
シトロエンDS3 WRC
クリス・ミーク/総合2位
「今日の内容には満足している。午前中はスタート順のアドバンテージを活かして、いい滑り出しができた。今日最後のステージでは首位を譲ったが、ダストで視界が奪われ、これ以上のことはできなかった。明日も砂利が多い。最も重要なのは、ラリーをフィニッシュして安定感を維持することだ。チャンスがあれば、優勝も狙う」
ステファン・ルフェーブル/SS8でデイリタイア
「DS 3 WRCでこのステージを走るのは、本当に楽しかった。まだそれほど速くはないと思うけど、学んでいるところだ。最初の3本はそれほどコンペティティブに走れるとは思っていなかった。コンディションは自分たちには有利だったが、DS 3 WRCでグラベルを競技スピードで走った事はなかったからね。午後は少し向上を目指した。最後のステージでは石にヒットし、サスペンションのボールジョイントを破損してしまった。明日は再スタートできるが、スタート順が先頭になる。だから、明日も初めてのことに挑む日になるね!」
[フォルクスワーゲン・モータースポーツII]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
アンドレアス・ミケルセン/総合4位
「上位争いに絡み続けられるようにベストを尽くした。最初の3本はチームメイトたちと砂利履きになったので、一年で一番難しい課題だった。残念ながら、午後は最初の数kmで力み過ぎてしまった。短い舗装セクションでタイヤをハードに使いすぎてしまい、午前中の残りのステージは思うよりも慎重に行かなくてはならなくなった。午後はまたハードにプッシュしたが、グリップレベルがどんどん変わるので、判断が難しかった。最後のステージはハンドリングにすごく違和感を感じ、タイムをロスしてしまった。夜のサービスで何が原因なのか、調べる。理想的ではないが、明日もアタックする」
ヒュンダイi20 WRC
ダニ・ソルド/総合5位
「初日の進捗には満足している。去年は参戦しなかったのでこの開催地でのラリーオーストラリアは初めてだが、今日のステージの多くはみんなにとっても初めてだった。マシンはパーフェクトだったし、チームの働きもよかった。唯一、午前最後のSS4では、ダウンシフトのトラブルがあり、ヘアピンでエンジンストールを起こしてタイムをロスした。午後はもう少しトリッキーで、最後のステージはダストがひどかったから、あまりリスクを負えなかった。全体的には、トップ5は土曜日に向けていい位置だ」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20 WRC
ヘイデン・パッドン/総合6位
「今日は実に、いいところと悪いところがあった。午前中は順調で、砂利が履けた後のアドバンテージが得られた。でも、タイヤの摩耗が激しかったので、かなり慎重になる必要があった。午後はマシンのバランスが不安定で、まるでパンクしたような感じだった。とても違和感があるので夜のサービスで、何も問題はないのか確認する。明日は馴染みのあるステージなので、もう少しプッシュしていきたい」
ティエリー・ヌービル/総合7位
「今日の自分のドライビングにはかなり満足している。午前中は全体的にいい走りができたが、SS4のロングステージではセッティングに苦戦した。日中サービスでセッティングとペースノートを調整し、午後は感じがよくなった。最後のステージはダストがひどく視界が2mくらいしかないところもあった。ここを乗り切ったので、明日のことに専念したい。初日としては悪くないね」
フォード・フィエスタRS WRC
オィット・タナック/総合8位
「いいステージもあったが、小さなミスが重なったり、午後最後の数本はマシンにも手こずった。成長していかなくてはならないことは分かっているし、WRカーでの初めてのオーストラリアではあるが、ハードにプッシュする必要もある。目指しているのは今よりも上の位置なので、もっと上がっていきたい。マシンにはポテンシャルがあることは分かっているので、とにかく行くだけだ」
エルフィン・エバンス/総合9位
「今日はかなり手こずったというべきだと思う。スピンと(SS4での)パンクでつまずいたが、自信とフィーリングが足りていないことが大きな原因だ。自信があれば、タイムもよくなる。残念ながら、今は逆の方向に進んでいる。100%ハッピーにはなれないし、それが自信の不足につながり、タイムにも影響している。明日は、とにかくまた攻めるしかない。今よりいい走りができることは分かっているので、それをするだけだ」