リオネルの地元で、ペター会心のゴールを目指す
前回、世界RXフランス戦のプレビューで僕は、ジェームス・ボンド的に行きたいって話したよね。
それは、何となく果たしたと思う。プランを立てて挑み、それを実行した。パニラーMは喜んでいたよ! そして朗報は、そのためにペテン師のQを雇う必要はなかったってことだ。だからといって、バルセロナで手を抜くつもりだっていう意味じゃない。
でも、僕たちの任務は完遂に近づいている。チームは、1レース当たり21ポイント獲得という目標を設定した。これで十分にターゲットを狙えるし、僕もそれを頭に入れている。今僕たちは、あらゆる側面の一つひとつに壮大なほどのエネルギーを投入し、緻密な計画を立て、 集中している。マシンに乗ってドライビングする方が、よほど気が楽なくらいだ。去年は、自身2度目の世界タイトルを獲得するために、なりふり構わず取り組んで、それをやり遂げた。でも今は、世界ラリークロスタイトルを防衛するために、さらにどん欲になっている。もちろん、優勝を狙いながらその目標に向かっていく方法だってある。でも、僕はとにかくどんなリスクも抱えたくないんだ。みんなも、僕に色々なエピソードがあることを知っていると思うし、このアプローチが少しつまらないだろうっていうことも分かる。
でも信じて欲しい、この目標を果たすためには、つまらない方法だって厭わないよ!
今週末は、選手権で初めて、スペインのカタルニアサーキットで開催される。セットアップの参考にできるデータがあまりない。新しいコースに挑むのはいつでもいいものだし、主催者はとても見応えのあるレイアウトを作ってくるはずだよ。
今回も素晴らしいレースになると思うし、世界の中でも本当に美しい場所なんだ。WRCではここで何年も参戦してきたし、バルセロナではいつも楽しんでいた。バルサと言えば、世界的な名門サッカーチーム、FCバルセロナや、名手、リオネル・メッシはみんなも知っているだろう。メッシは最高のプレーヤーで、この街で彼のようにあざやかにゴールを決める事ができれば、日曜日はウィナーになるはずだ。レースに臨む前に、今月序盤、スペインのモータースポーツ界で起きた悲劇について触れておきたい。みんなも、僕がいつでもラリーのことを思っていることは知っていると思う。いわば、僕の初恋の相手のようなものだ。だから、ラ・コルーニャ・ラリーで観客が死亡したり負傷したことを聞き、心から哀悼の意を表します。
PSRXのみんなから、ご遺族のみなさまに心からお悔やみを申し上げます。また、負傷したみなさんには、一日も早い回復を心から祈っています。
トロワリビエラ(カナダ・ケベック州)
距離: 1135m
最大コース幅: 15m
最小コース幅: 10m
ターマック: 60%
ダート 40%