南米を舞台としたダカールラリーがいよいよその幕を開ける。3日にセレモニアルスタートが行われ、競技は4日から17日まで続けられる。
今年の優勝候補と目されるのは、新開発マシンと万全の体制で臨むプジョー・スポール。3台がエントリーする2008 DKR(写真)は、コンパクトSUVの2008をデザインのベースとしているが、その中身はバギーに近い。3.2リットルV型6気筒ツインターボエンジンをリヤミッドシップに搭載するが、4WDではなく2WDを選択。トラクションよりもスピードを優先した結果だという。
ドライバーは2輪で6度、4輪で5度の優勝を誇るステファン・ペテランセルと、2010年のダカール王者カルロス・サインツ、2輪で5度の勝利を挙げたシリル・デプレ。デプレは今回が4輪でのダカールデビューとなる。
対するは2014年大会の王者、MINIのナニ・ロマ。XレイドがプリペアするMINIオール4レーシングはロマやナッサー・アル‐アティヤを筆頭に総勢9台の大所帯となる。
日本からは市販車部門のディーゼルクラスに、トヨタ・チーム・ランドクルーザーの三橋淳/アラン・ゲネック、ニコラ・ジボン/三浦昂がエントリー。マシンはランドクルーザー200で、使用する燃料は約8000リットルの廃食油から精製したバイオディーゼル燃料(BDF)。2007年から連続してBDF100%での参戦を行っている。
カミオン部門ではチームスガワラから菅原義正/羽村勝美/若林葉子、菅原照仁/杉浦博之の2組が仕様違いの日野レンジャーGTで挑戦する。
一方の2輪部門では、ホンダのチームHRCからエルダー・ロドリゲス、ホアン・バレダ、パウロ・ゴンサルベス、ライア・サンツ、ジェレミアス・イスラエルの5名がCRF450ラリーで制覇を目指す。
ダカールラリーを毎年お茶の間に届けてくれるJ SPORTSは、ホンダのリッジライン(米国車)をベースとしたプレスカー「J SPORTS号」で、競技の全行程を追いかける。
2015年大会の模様は1月5日の午後9時から『ダカール・ラリー2015【アルゼンチン〜ボリビア〜チリ】 デイリーハイライト DAY1』がスタート。現地からの独自映像を交えた連日30分の枠で熱戦の模様を見ることができる。さらにJ SPORTS公式ウェブサイトでは、現地から動画をアップする「100本動画」企画にチャレンジ中。
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