チーム・プジョー・トタルは、2016年のダカールに、セバスチャン・ローブがドライバーとして加わることを発表した。チーム名は「D-reamチーム・プジョー・トタル」となり、カルロス・サインツ、ステファン・ペテランセル、シリル・デュプレと共に、プジョー2008DKRをドライブする。
プジョーからはパイクスピークへの参戦経験のあるローブだが、ダカールは初参戦。10月3−9日にモロッコで開催されるラリー・デュ・マロクでクロスカントリーラリーのデビュー戦を迎え、経験を積む。
「モータースポーツを始めたのは18歳で初めてラリーに参戦した時のこと。以来、様々なタイプのモータースポーツに興味を持ってきたし、ダカールもその一つだ」とローブ。「ダカールに参戦し、砂漠をドライブするのは素晴らしいチャレンジになると思う」
現在はシトロエン・レーシングからWTCCに参戦するローブ。先日の上海戦では、チームがマニュファクチャラーズタイトル連覇を決めたばかりだ。
「ダカールは、自分が今やっているレースとは全く違う競技。2週間以上と長期に渡るし、ドライバーとマシンの両方を労りながら耐え切らなくてはならない。レースとはアプローチが異なるが、1月にはそれを経験することを楽しみにしている。
ローブは6月には既に2008DKRでテストを行っていたという。ラリー・デュ・マロクではサインツとチームメイトとなるが、ローブとサインツが同じチームから参戦するのは、ローブのWRCフル参戦初年となった2003年以来。モロッコでは、サインツが最新スペックの2008DKR16を、ローブは2015年仕様のマシンを駆る。「6月にプジョー2008DKRのテストを行ったが、すぐにいいマシンだと分かった。もちろん、それからさらに改良されているけれどね」
「ダカールには何か魅力を感じる。本当に壮大な冒険だ。モロッコでの参戦で、クロスカントリーというものを理解できるので、いい機会を与えてもらった。特に、あんなに偉大なチームメイトとともに参戦できるんだからね」