ツール・ド・コルス、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント。大波乱のコルシカ戦を制したラトバラ。この勝利が、母国出身の英雄に捧げる特別な意味を持つことを明かした。*順位の()内は前日比
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
ヤリマティ・ラトバラ/総合優勝(=)
「言葉で何と表していいのか分からないね。このコルシカで優勝できて、最高の気分だ。今日も、ドライとぬかるんだセクションが入り乱れていて、コンディションは簡単ではなかった。それにエルフィン・エバンスとの間のリードは、余裕が持てるほどではなかった。それでも、リスクは避けたかったし、リードを広げるためにうまくコントロールして、冷静を保ち勝利を勝ち取りたかった。まさにその通りのことを成し遂げた。この勝利を、僕の英雄であるヘンリ・トイボネンに捧げる。それこそ、今日が僕にとって特別な日であることの理由なんだ」
セバスチャン・オジエ/総合15位(↑)
「ポロでコルシカをいい形で終えることができた。最終日のコンディションやルートの内容は素晴らしく、見応えがあった。今日2本目のステージでソフトタイヤ4本を選ぶという戦略は、少しリスクが高すぎたかもしれないが、全体的なことを言えば、ラリーの内容には満足している。パワーステージも制したので、終わり方としてはよかった。WRCのフランス戦は2年連続でフィンランド人が制したから、来年のコルシカでは、トリコロール(フランスの国旗)が一番高いところでなびくように、全力を尽くす。でも今は、ヤリマティとミーカを心から祝福するよ」
フォード・フィエスタRS WRC
エルフィン・エバンス/総合2位(=)
「ウェールズスポーツ界にとって、夢のような週末だったと言ってもいいんじゃないかな。ラグビーのチームがあんなに活躍して、僕もこのリザルト、最高の結果だと思うし、誇らしく母国に帰ることができるよ。初参戦のこのイベントで、大変なコンディションの中、このラリーでリードに立てるとは思っていなかった。本当にうれしいサプライズだった。ドイツ以来、本当にがんばってきたことが報われて、最高だよ。そしてチームとグラベルクルーにも心から感謝している。そして、応援メッセージを贈ってくれたみんなにも。まだ全部を読めていないけど、スペインまでに必ず時間を作るよ!」
オィット・タナック/総合10位(=)
「本当にトリッキーな週末だった。エルフィンのように速さを出せることは分かっていたけど、純粋に自信が欠けていた。ステージがドライの時はドライブしやすかったし、いいリズムをつかめた。まだ成長できることは間違いないけど、今はスペインでまたグラベルに挑むことを楽しみにしている。舗装戦ではもっと安定感をつかめるようにしたいね」
[フォルクスワーゲン・モータースポーツII]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
アンドレアス・ミケルセン/総合3位(=)
「最終的には、内容にはとてもハッピーだ。最後の最後まで2位のエルフィン・エバンスに追いつこうと必死でプッシュしたが、総合3位はいいリザルトだ。いい追い上げができたが、残念ながら時間が足りなかった。ヤリマティとエルフィンは見事だった。たぶん、序盤は少し守りに入り過ぎたのかもしれないが、グラベルから舗装へ気持ちを切り替えるのに少し苦戦していた。これから対策をしていこうと思う。でも土曜日と日曜日は、思うような走りができた。賢明な走りだったがそれでもペースはよかった。だから、自分のパフォーマンスには満足していいと思う。もちろん、最終的な目標はドライバーズ選手権2位でシーズンを終えることに変わりはないが、ヤリマティとは差が広がったので、魔法のようなパフォーマンスをしなくてはならない。何であろうと、もちろんベストは尽くしていく」
シトロエンDS3 WRC
クリス・ミーク/総合4位(=)
「難しい一日だった。めったにないようなコンディションだった。序盤は自信が持てなかったが、トラブルなしでラリーをフィニッシュすることを目指した。今朝になってもあんなにスリッパリーだとは予想していなかった。総合4位は堅実なリザルトだと思う。もっと速くありたかったが、僕もマッズもポイントを獲得したことが重要だ。このラリーで、またマニュファクチャラーズ選手権2位を奪還できたからね」
マッズ・オストベルグ/総合6位(=)
「天気のおかげで、とにかく難しいラリーになった。こんなコンディションのラリーは、今まで見たことがないよ。初日はとにかく、1本1本のステージを走り切ることを目指した。路面が乾いてきてからは、思うように速さが出せず順位を落としてしまった。総合6位はそれでもまずまずの順位だ。これほど長いステージに挑むのは珍しいし、ブレーキやタイヤの管理が難しかった。今は、ミックス路面の構成となる次のカタルニアでの専念する。オーストラリアを欠場したので、グラベルを走りたくて仕方がないよ」
ステファン・ルフェーブル/総合11位(↑)
「今回もDS 3 WRCのことをたくさん学ぶことができた。最初の2日間はコンディションは最悪だった。少しでも長く走っていられるよう、一切リスクを負わないようにした。路面が乾いてきてからは、速さも出せるようになってきた。経験が少ないので、天気がいい方が自分の力を発揮することが出来るチャンスだ。パワーステージではミスをしてしまい、トップ10に一歩届かなかった」
ヒュンダイi20 WRC
ヘイデン・パッドン/総合5位(↑)
「この週末は、舗装でのドライビングテクニックが上達した。まだ学ぶべきことはあるが、今回のコンディションを考えれば、週末の内容には満足している。金曜日の最初のステージでは大量にタイムロスをしてしまい、総合15位まで落ちたから、トップ5でフィニッシュできるとは思っていなかった。今朝の最初のステージはコンディションが変わりやすく、それに合わせてドライビングしていくしかなかった。ロングステージは、3、4回リズムが変わったのでトリッキーだったが、これも貴重な経験になった。タイムはよかったし、これで総合5位に上がることができたから、満足の結果だ」
ケビン・アッブリング/SS8でリタイア
「リタイアで終えることになり、本当に残念だ。トップ5で戦えていたので、できる限り上の順位でフィニッシュしたかった。SS8では、あるコーナーでペースノートが単純に速すぎてしまい、出口でコースアウトしてしまった。2、3mほどコースの外に落ちてしまった。マシンは無事だったが、タイヤがブッシュと反対方向に向いてしまい、道に戻ることができなかった。本当に不運だったが、この週末いい速さを見せることができたのはポジティブな点だ。だから、次に参戦するラリーGBでは、その力量を最大限に活かしたい」
ヒュンダイi20 WRC
ダニ・ソルド/総合7位(↑)
「このラリーを終えて、正直いろいろな気持ちが混ざっている。初日はリムを破損して2分をロスし、好リザルトを狙うことができなくなった。ペースに関しては、特に今日の午前はベストタイムもマークしたから、ポディウムを狙うこともできたと思う。だから、パフォーマンスのレベルについては、ポジティブに考えることができる。マシンや素晴らしい仕事をしてくれたチームについては、とてもハッピーだ。タフなラリーだったが、素晴らしいステージもあった。次のスペインでの母国戦を楽しみにしているよ」
ティエリー・ヌービル/総合23位(↑)
「リザルトは願っていたようなものではないが、ラリーの内容にはかなり満足している。今日はフィーリングもよかったし、3本のステージを楽しむことができた。コンディションは過酷だったが、チームは変わりやすい状況にうまく対応してくれた。もちろん、僕のラリーは金曜日午前のデイリタイアをひきずってしまったから、マニュファクチャラーズ選手権ポイントには貢献できず残念だ。色々なことを学んだし、スペインではまた挑んでいく」