ERC第10戦アクロポリスラリー(グラベルとターマックのミックス)は10月10日、ギリシャのアテネでセレモニアルスタートが行われた後、レグ1に設定された2SSの走行が行われ、地元ギリシャのランブロス・アタナソーラス(シュコダ・ファビアR5)が首位に立った。アタナソーラスは、ルートラキの山岳路に設定されたヘビーウェットでマディ&スリッパリーなコンディションとなったSS1では4番手タイムだったが、陽が落ちてから行われたリピート走行のSS2でベストタイムを叩き出してトップに立った。
「実はナイトステージが好きで、地元である地の利もとても助けになった」と語るアタナソーラスは、グラベルラリーのエントリーは4年ぶり。
「でも本当のバトルは明日から。ERCの常連はとても速いと思うが、僕たちもベストを尽くして楽しみたい。4年ぶりのラリーを最新のマシンで参戦し、わずかなテストとシェイクダウンしか行っていなかったが、地元からの期待が肩にずっしりのしかかっている。ポディウムフィニッシュを目指したい」
アレクセイ・ルキヤナク(フィエスタR5)は開幕ステージのスタートが遅れて10秒のペナルティ。この影響で、シリーズノミネート外ドライバーの後ろからスタートしなくてはならず、このステージは5番手タイムに終わった。SS2では総合4位まで順位を上げたが、首位との差は32.3秒開いている。
ヤロミール・タラバス(シュコダ・ファビアS2000)は、アプローチが慎重になり過ぎて1分16秒差の5位。ロベルト・コンサニ(シトロエン DS 3 R5)はSS1でコースオフを喫し、ブルーノ・マガリエス(208 T16)はサスペンション破損でリタイアとなった。
ERC2ではデビッド・ボッカ(三菱ランサーエボリューションIX)がトップにつけている。