ERCアクロポリス:波乱の末に優勝のカエタノビッチが今季タイトルを確定 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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ERCアクロポリス:波乱の末に優勝のカエタノビッチが今季タイトルを確定

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ERCアクロポリスラリー(グラベルとターマックのミックス)は10月11日、フィニッシュを迎えた。本拠地ルートラキ周辺は、雷雨や豪雨に見舞われ、レグ2に予定されていた7SSのうち、最後の3SS、計57.26kmがキャンセル。しかし、イベント全体としては総ステージ走行距離の69%が消化されているために、規定上、選手権ポイントはフルで与えられる。この結果、今イベントで今季3勝目をマークしたカエタン・カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)が、今季のERCタイトルを確定させた。

「やったよ、信じられないような一日だった」とカエタノビッチ。
「夢に見ていた事が実現した。何て言ったらいいのか。いつものように、チームには感謝が尽きない。正直、自分たちにとってはとても厳しいシーズンだったが、それを乗り越えてヨーロッパ王者になったんだ。最高だよ」

「本当に、とても大きな一日だった。だぶん人生で最高の一日。ヨーロッパタイトルを獲得しただけでなく、世界屈指の難関ラリー、アクロポリスで優勝を決めたんだからね。いつ、どこにいても僕のことを信じてくれた両親に感謝したい」

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カエタノビッチの他に唯一タイトルの可能性を残していたクレイグ・ブリーン(プジョー208 T16)はこの日、3位からスタート。極めてマディで霧にも見舞われたコンディションの中、SS4、SS5では連続でベストタイムをマークして首位に立ったが、続くSS6の序盤でボンネットが開くアクシデントに見舞われる。視界が遮られたままの走行となったことで大量のタイムロス。これで2位に後退し、カエタノビッチとの差は10秒に。しかし、天候悪化のため残るステージがキャンセルになったために、挽回のチャンスが消えた。

初日首位につけた地元ギリシャのランブロス・アタナソーラス(シュコダ・ファビアR5)は、カエタノビッチから15.3秒差で目標通りポディウムフィニッシュを達成した。

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ERC2は、デビッド・ボッカ(三菱ランサーエボリューションIX)が前日からの首位を守ってフィニッシュ。総合でも5位に食い込んだボッカはシリーズ争いでも、今戦を欠場したボイタック・シュタッフ(スバルWRX STI)をかわして18ポイント差をつけての首位に立ったことから、ERC2のタイトル確定は最終戦に持ち越される事になった。

ERCの最終戦、ラリー・デュ・バレー(ターマック、一部グラベルセクション)は10月30日ー11月1日、スイスで開催される。

ERCアクロポリスラリー最終結果
1 K.カエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)1:32:11.1
2 C.ブリーン(プジョー208 T16) +10.0
3 L.アタナソーラス(シュコダ・ファビアR5) +15.3
4 J.タラバス(シュコダ・ファビアS2000) +3:12.5
5 D.ボッカ(三菱ランサーエボリューションIX) +3:54.5
6 R.ジーツ(フォード・フィエスタR5) +4:30.9
7 D.ブタビラス(スバル・インプレッサWRX STI) +4:40.6
8 A.トルスタク(シュコダ・ファビアS2000) +8:48.2
9 P.パンテリ(三菱ランサーエボリューションX) +11:44.0
10 J.セルデリデス(シトロエン DS 3 R5) +11:45.8



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