今季が世界戦としての初シーズンとなった世界ラリークロス選手権。タイトルは既にペター・ソルベルグが決めているが、カレンダーは第12戦アルゼンチンを残している。この最終戦に、マンフレッド・ストールが参戦することが発表された。
WRCに100戦以上参戦しているオーストリアのストールは、近年は新井敏弘、大輝親子のERC参戦のプリペアを務めるストール・レーシングを運営していることでも知られる。そのストールが、ソルベルグ率いるPSRXの2台目のシトロエンDSスーパーカーでラリークロスデビューを果たすことになった。アルゼンチン戦の開催はサンルイとなるが、ストールはアルゼンチンの国内選手権で周辺エリアの参戦経験があるという。
「ラリー参戦時代からアルゼンチンには友人がたくさんいるので、またサンルイに行けることになってうれしいよ」とストール。「ペターとは長年の友人だし、彼がラリークロスに参戦するイベントを訪れたこともある。ペターのおかげで、RXスーパーカーで参戦するという、ユニークな機会を与えてもらった。しかも、初代世界王者のチームメイトとしてね」
ストールは先週、グレインバッハで行われたレース・オブ・オーストリアン・チャンピオンズでフォード・フィエスタRXスーパーカーをテストしているが、PSRXのDS3スーパーカーでテストを行う機会は得られないという。
「ペターのチームから参戦が決まった時には、マシンが既にアルゼンチンに向けて送られていた後だったので、残念ながらテストを行う時間はなかったが、レースを楽しみにしているし、ラリークロスの経験をできる限り積みたいよ」とストール。
世界ラリークロス最終戦アルゼンチンは11月28−29日に開催される。