FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権（APRC）のサブタイトルであるアジアカップの今季最終戦に予定されていたラリー・オブ・タイランド。12月6日の開幕を前に、カップラウンドとしての開催を断念することになった。
主催者からAPRCエグゼクティブに通達があったもので、関係筋の話によると、国際格式の基準を満たすイベントを運営するだけの資金が集まらなかったことが理由。カップ開催に奔走した主催関係者からは「ASNと政府がもっとラリーのことを理解できるようになってから、また開催を目指したい」という一言と共に、関係各位に対する謝罪が伝えられていたという。
開催キャンセルの理由が不可抗力なものではないことから、ラリー・オブ・タイランドが2015年のカレンダーから除かれることは必至だ。
現在、2015年の開催カレンダーは、12月3日のワールド・モータースポーツ・カウンシルでの確定を待つ状態。暫定カレンダーには7月上旬にインドがアジアカップ単独開催で含まれているが、インドとしては12月の方が開催に適しているため、タイが抜けた時期へインドが開催時期を移す方向で調整が行われており、詳細は早ければ今週中にも明らかになる見通しだ。
