ラリー最終日はSS18〜23の計6SS。この日の焦点となったのは、2.9秒差でスタートした総合2番手のヤリ‐マティ・ラトバラと総合3番手につけるミケルセンの2位争い。ミケルセンはSS18、19と連続ベストタイムをたたき出し、ラトバラに0.4秒差と迫るが、続くSS20でラトバラはベストタイム。0.5秒押し戻してふたりの差は0.9秒となった。
リグループを経た午後のステージ、SS18のリピートとなるSS21ではラトバラが痛恨のパンクを喫して総合3番手にドロップ。SSベストをたたき出して2番手に浮上したミケルセンとラトバラの差は8.1秒に開くこととなった。ところがSS22ではミケルセンがスピン。ラトバラが渾身の一番時計を出すも、1.4秒差で順位は変わらず。勝負は最終SSへと持ち越されることとなった。
そして迎えた最終SS、トップ3で先陣を切るのはラトバラ。7分53秒6と、それまでのベストタイムでふたりの結果を待つ。そしてミケルセンがフィニッシュ、タイムは7分51秒9と、ラトバラを1.7秒上まわり2位以上を確定させた。ちょうどその頃、オジエは左コーナーでアウトにはらみ、ガードレールに右リヤをヒット、右フロントも支柱にぶつけ、マシンを止めることとなった。
これでミケルセンは念願のWRC初優勝を獲得。フォルクスワーゲンはミケルセンとラトバラの1-2フィニッシュとなり、3位にはヒュンダイのダニ・ソルドが入ることとなった。
次戦は2015年WRC最終戦のラリーGB。11月12〜15日にかけてウェールズ北部を舞台として開催される。スイートラムやグレートオームといった名物ステージを含む全19SSで行われる予定だ。
【SS23後暫定総合順位】
1.アンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン) 3:21:04.8
2.ヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン) +3.1
3.ダニ・ソルド(ヒュンダイ) +21.2
4.マッズ・オストベルグ(シトロエン) +1:06.3
5.クリス・ミーク(シトロエン) +1:08.2
6.ヘイデン・パッドン(ヒュンダイ) +1:23.3
7.マルティン・プロコップ(フォード) +4:14.2
8.ティエリー・ヌービル(ヒュンダイ) +8:01.9
9.ポンタス・ティデマンド(シュコダR5) +10:18.0
10.ヤン・コペッキー(シュコダR5) +9:07.5
11.ロバート・クビカ(フォード) +12:15.0