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WRC英国:ラトバラ脱落。ヒルボネン表彰台なるか

 

WRC最終戦は競技2日目を終了。この日は2番手を走行中だったフォルクスワーゲンのヤリ‐マティ・ラトバラが早々に上位争いから脱落し、トップを行くセバスチャン・オジエにとっては楽な展開となった。その一方では、フォードのミッコ・ヒルボネン、シトロエンのマッズ・オストベルグとクリス・ミークによる三つ巴の戦いが繰り広げられている。

この日のオープニングとなったSS9、ラトバラはスタートから6.8km地点でコースアウト、クルーにケガはなかったが、コース復帰に時間を要し、結局SSトップのミケルセンから3分15秒4遅れの61番手でフィニッシュ、総合順位でも10番手までドロップしてしまい、勝機を失うこととなった。

これでオジエは一気に完走狙いにシフトダウン。リスクを避けた走りに徹し、この日をベストタイム0回ながら悠々の首位でフィニッシュした。

ここで熱を帯び始めたのがヒルボネン、ミーク、オストベルグの2番手争い。SS9を終えた段階で総合2番手につけたヒルボネンを、ミークが4.8秒、その後ろにオストベルグが1.3秒差で迫る。SS11ではオストベルグがミークを捉えて総合3番手に浮上。しかし続くSS12、オストベルグはスタートに1分遅着してしまい、10秒のペナルティに。これでミークがふたたび3番手に浮上することとなった。午前中のSS13までを終えた段階で、ヒルボネンとミークの差は僅かに0.7秒にまで縮まっていた。

午後のステージも、3人によるバトルは続く。SS14ではミークが渾身のベストタイムでヒルボネンの逆転に成功、1.1秒差をつけて総合2番手に浮上した。とはいえヒルボネンも黙ってはいない。SS15ではベストを取り返し、逆に3.3秒差をつけて2番手を奪還した。一方、このSS15ではオストベルグが遅れを喫し、ミークの14.7秒後方にドロップ。オストベルグは続くSS16でタイヤトラブルが発生、なんとか走り切ったものの、総合タイムでミークに対し31秒と大きく水をあけられてしまった。この日の最終SSを終えてもヒルボネンとミークの決着はつかず、ヒルボネン3.4秒リードのまま、明暗の行方は最終日に持ち越すこととなった。

また、総合4番手オストベルグのすぐ後方にはヒュンダイのティエリー・ヌービルとフォードのエルフィン・エバンスが迫ってきている。最終日はこの4番手争いも激しくなりそうだ。

競技最終日は3本のSSを2度走行する6SS。走行距離はわずかに46.12km。最終戦のドラマは大詰めを迎えている。

WRC GB:デイ2後暫定総合順位
1:S.オジエ(フォルクスワーゲン)2:33:19.3
2:M.ヒルボネン(フォード)+58.1
3:K.ミーク(シトロエン)+1:01.5
4:M.オストベルグ(シトロエン)+1:41.2
5:T.ヌービル(ヒュンダイ)+1:44.5
6:E.エバンス(フォード)+1:52.4
7:O.タナック(フォード)+2:33.3
8:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン)+3:28.1
9:H.ソルベルグ(フォード)+3:37.4
10:M.プロコップ(フォード)+3:54.5



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