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WRC英国プレ会見「フィンランド後には周囲に」

 

WRCラリーGB、イベント前記者会見の内容
(抜粋)

●WRCプレイベントカンファレンス出席者
セバスチャン・オジエ=SO(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
クリス・ミーク=KM(シトロエン・トタル・アブダビWRT)
ヘイデン・パッドン=HP(ヒュンダイ・モータースポーツ)
エルフィン・エバンス=EE(MスポーツWRT)
ミッコ・ヒルボネン=MM(MスポーツWRT)

Q:
セバスチャン、今回は新ダブルチャンピオンとしての登場だ! タイトルが確定した今、今回のアプローチは? 今季最後の優勝のために、フルアタック?
SO:
もちろん。プレッシャーなしでGBを迎え、プレッシャーなしで戦うのは悪くない。今はこういう道もすごく好きになり始めている。今年は新しいセクションもあり、とても速いけど、楽しみにしているよ。どのドライバーも、いいリザルトでシーズンを終えたいと思っている。キャリアをいいリザルトで終えたいと思っているクルーもいるしね! どのドライバーからも目が離せなくなると思うよ!」

Q:
クリス、シトロエンでの初シーズンは、モンテカルロでのポディウムで始まった。このシーズンはどんな気分だった?
KM:
初めてのラリーでも、かなりノーマルだった。何もかも学ぶことばかりだからね。でも2度目になれば、もっと自然体になれる。シーズンの序盤に初参戦のラリーが3,4戦続いたのはタフだったけど、始まる前にも言った通り後半はだいぶ楽になった。ここまでの内容には満足しているよ」

Q:
来季も目前だがシトロエンからはラインナップに関する発表はまだない。来年もチームから戦うことになる自信は?
KM:
もちろんチームの一員として戦いたいよ。イブ・マトンが僕を使うことのリスクを評価するけれど、リスクは減ったと思いたいね。後半は強くなったと思う。もう一年、使う価値はあると思うよ。いつも言うように、マシンとイベントを勉強するのに一年はかかる。2年目でそれを確実にして、3年目に本領が発揮できる。まだラリーに勝つ位置には到達していないと思うし、まだ学ぶことがたくさん残っていることも分かっている」

Q:
ヘイデン、ヒュンダイモータースポーツNからの初シーズン、スポット参戦だがペースを上げていった。自分の出来栄えは予想通りか。
HP:
とてもポジティブだった。急成長できたと思う。サルディニアは、その難しさを過小評価していたと思う。ここ2、3戦はとてもよかったし、限界まで攻めていた。成長しなくてはならない部分も把握している。

Q:
気候としてはウェールズはニュージーランドとよく似ている。スリッパリーなステージも問題ないか。
HP:
ニュージーランドの天気はここより少しはマシだよ! でもコースには母国と似ている部分も多い。特に林道はね。速度域はとても楽しめるけど、グリップレベルは判断が難しい」

Q:
来季について、何か言えることは?
HP:
来年も間違いなくWRCにいるが、詳細はまだ詰めなくてはならないし、話し合いもこれからだ。

Q:
エルフィン、ウェールズは母国戦だが、プレッシャーは感じるか。
EE:
考えないようにしている。WRカーでGBを参戦するのは初めてだから、とにかくすべてを走り切りたい。

Q:
チームメイトのミッコからアドバイスは。
EE:
今週は羊の鳴き声ばっかりだ!
MH:
家にいるような気分にしてあげたいだけだよ!

Q:
来季もMスポーツからの参戦だが、2015年は何を期待できるか。
EE:
もっと成長したい。優勝のことを考えるのはまだ早いが、後半はポディウムを狙っていきたい。これからも必死でがんばらなくてはならない。冬の間もやることがたくさんあるし、来季につなげたいね。

Q:
ミッコ、最後のWRC参戦だ。なぜ、いま止めようと決めたのか。
MH:
今じゃダメかい? 一番いい状態で止めるためのガイドラインなんて、何もない。自分で感じた時がその時だ。かなり長く参戦してきたし、タイトルを獲ることはできなかったけど、自分の夢はほとんど叶えてきた。自分の成果には誇りを持っているし、今は次に動く時だ。まだやりたいことはたくさんある。子どもたちと一緒の時間を過ごし、成長を見守るのもその一つだ。子どもが小さいのは今しかないし、サッカーの結果や毎日何をしているか、電話で話を聞いてばかりだったから、自分の目で見られるようになることがとてもうれしいよ。とにかく、今が止め時だと感じたんだ。

Q:
来年に関しての契約オファーはあったのか。
MH:
ラリーフィンランドの後に、近しい人々には既に少し考え始めていると伝えてあった。その後、他の人にも「今後のことを考える必要はないよ、これが最後の年になる」と伝えた。

Q:
ラリーGBにはいい思い出も悪い思い出もある。WRC最後のラリーのプランは。
MH:
もちろん勝てれば最高だね。優勝争いに絡んだり、前戦のスペインのようにポディウム争いができればうれしい。ここでポディウムの上からファンのみんなに手を振ってお別れを言うことができれば、言うことない。でも、他のみんなもそれぞれ狙っているものがあるから、タフなラリーになるだろうね。

Q:
他のみんなは、ミッコに関してのベストメモリーは。
SO:
彼が一番乗っている時に僕はWRCに入ってきたんだと思う。2009年のミッコとローブとのバトルは激戦だった。ミッコにとってはいい思い出ではないかもしれないけど、彼らがステージを激走する姿は信じられないほどだったし、自分がすごく遅く感じた。タイトルに手が届きそうな状況で、ボンネットが上がってフロントガラスを覆ったままの走りは、すごくストレスがたまるに違いないと思っていたことを思い出すよ。

KM
僕はMスポーツで働いていて、デザインオフィスにいる時にマルコム・ウィルソンがドアから入ってきて「将来の世界チャンピオンたちを紹介するよ」と言って、ミッコとヤリマティが入ってきたんだ。だからミッコのキャリアが始まった時から僕は見ていたし、彼のマシンにもたずさわっていたんだ。今、自分がここに座っているなんて考えもしなかったけど、とても光栄に思うよ。

HP:
家でテレビを見ていた時のことを思い出すよ。ミッコとセブ(ローブ)を見ながら「あそこで走りたいな」と思っていた。鮮明に覚えているのは2008年と2009年。ミッコとヤリが最後のステージで1−2を決めた。すごく心に残っている。

EE:
正直、不思議な気分だ。WRCドライバーとしてのミッコを見ている時、僕は1リットルのマイクラでラリーに出ていたのに、今はチームメイトとして送り出そうとしている。彼と一緒に働くのはとても光栄だったし、いつも大きな支えになってくれた。本当に感謝しているよ!

Q:
ミッコ、最後に何か一言。
MH:
みんなありがとう。こんなにたくさん、素晴らしいコメントがもらえるなんて、すごく驚いているよ。本当にありがとう。でも、これですべてが終わったわけじゃない。今後のことも見守っていてくれよ。



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