WRCラリーポーランドのフィニッシュ後に行われたイベントカンファレンスの内容(抜粋)。タイトルはいつ決まるかという質問に、イングラシアは向こう3戦の展望を明かした
●WRCポストイベントカンファレンス出席者
1位:セバスチャン・オジエ=SO(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
1位:ジュリアン・イングラシア=JI(フォルクスワーゲン・モータースポーツ)
2位:アンドレアス・ミケルセン=AM(フォルクスワーゲン・モータースポーツII)
2位:オーラ・フローネ=OF(フォルクスワーゲン・モータースポーツII)
3位:オィット・タナック=OT(Mスポーツ・ワールドラリーチーム)
3位:ライゴ・モルダー=RM(Mスポーツ・ワールドラリーチー)
ヨースト・カピート=JC、フォルクスワーゲン・モータースポーツ代表
Q:
セブ、ポーランドで優勝、最初の2日間は先頭スタートだった。素晴らしい勝利だ。
SO:
もちろんいい気分だよ。どの優勝でも同じだ。29回目の優勝かもしれないが、同じように喜んでいる。勝利を味わうのは大好きだし、今回の優勝は簡単には手に入らなかった。プレッシャーが大きかった。常に全開でドライブした。特に土曜日だね。できれば前に何台か走っていて欲しかったが、この週末はそうはならなかった。高速ラリーだから砂利を掃くのが厳しいラリーではなかったが、それでも簡単ではなかった。
Q:
本当に速いラリーだった。スピードは信じられない。
SO:
本当に信じられない。レッキでどれくらい速いかは見ていたが、実戦では予想以上だった。このスピードでこうした道をドライブするのは、最高の気分だよ。友人の中には、テレビで中継を観ていたけどヘリコプターより速かったと言う者もいた! 素晴らしい映像だったろうね。でも、マシンの中にいても同じくらい衝撃的な速度だったんだよ。
Q:
この週末は一度もミスをしなかったか。
SO:
一番のミスはちょっとタイヤ選択を間違えてしまったことだろうね。毎日苦戦した。昨日はあまりよくなかった。金曜日は悪くなかったけど、完璧じゃなかった。サービスで、アンドレアスは間違ってて僕が合ってるって思い込ませていた。でも結果的には逆だったりね。あまりタイムをロスしなかったので、ラッキーだった。今日は少し楽になった。プレッシャーはなかった。オットに言ったところだったんだけど、彼はパワーステージではほんの少し遅かっただけなんだよ! 0.1秒なんて、ないようなものだ。ボーナスポイントを獲得できたのはラッキー。25ポイントでもかなりハッピーだけど、28ならもっといい。選手権争いでのマージンという意味では、いい感じだね。6戦を残して3戦分のアドバンテージがついている。
Q:
ジュリアン、コ・ドライバーだからもう計算済みだろう。タイトルはいつ決まるか。
JI:
他のドライバーに何が起こるかは予想できない。ラリーを一戦ずつ戦っていくだけだ。フィンランドはもしかしたらもしかするかも。ドイツは今年も特別な目標だ。フォルクスワーゲンはオーストラリアでは何か特別なことを準備するだろうね。
Q:
ブレイクを前に勝利で終えられるのはベストな流れだ。
JI:
5月、6月は難しいラリーが続いた。ブレイクに入るのがうれしいよ。大量ポイントを獲得してつかの間の夏を楽しめるのはいいね。まだ決まったとは決して思わない。一戦一戦を大切に戦っていく。
Q:
ポーランドでは素晴らしいペースを見せて総合2位だが。
AM:
週末の内容にも、自分やオーラのパフォーマンスにもハッピーだ。おそらくこれまでで一番の出来だと思う。3日間を通していいペースが出せたし、WRC2連覇王者に挑んだ。かなり僅差にまで詰めた場面もあった。初優勝はそう遠くないと思いたいね。
Q:
今朝はどんなプランを立てていたか。
AM:
もちろん、ここのステージで2位を獲得することが可能だと分かっていた。プッシュしたが、通常のドライビングだけでは足りなかった。セブが小さなミスをしてくれなければね。最初の走行で、ナローなセクションで少し慎重になり過ぎて、全開で攻めるリスクを負うことができなかった。セブは素晴らしい走りをしたよ。心から尊敬する。彼に勝つには、完璧なラリーをしなくてはならない。3日間を通してそれをやるのは、簡単ではないよ。
Q:
このリザルトはフィンランドに向けて自信になるか。
AM:
そう思いたいね。去年は、ポーランドは新しいイベントだったし、新しいイベントなら勝負になっている。フィンランドは毎年あるから、状況は異なる。あそこのステージでの経験は多くない。いいパフォーマンスができてポディウム争いがしたいね。
Q:
オーラ、ペースノートは順調だったか。
OF: