ラリーポーランド、フィニッシュ後の各チームディレクター陣のコメント。プレイベントテストを行わずに開幕を迎えたシトロエン・レーシング。2人のドライバーが7位と9位という結果にマトン代表は自責の念を明かした(マニュファクチャラーズ選手権順位はポーランド終了時点)
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
ヨースト・カピート(ディレクター)
マニュファクチャラーズ選手権首位
「ラリーポーランドは、フォルクスワーゲンにとって見た目にはどの点をとってもパーフェクトなラリーだった。まず我々のドライバーは、WRCのベスト3のドライバーであるということを堂々と勝目して見せた。次に、それぞれがライバル同士としてエキサイティングなバトルを披露し、ラリーというスポーツの盛り上げに貢献した。このラリーではマイナートラブルひとつもなく、技術の面からも満足のいく内容だった。シーズンで最も暑く最も速いラリーで果たしたことに、我々のテクニシャンは誇りに思っていい。チームのスピリットと正々堂々とした戦いは、誰にもまねできない。アンドレアス・ミケルセンは素晴らしいラリーを収め、わずかに初優勝に届かなかった。しかし、世界チャンピオンのセバスチャン・オジエを現実的に太刀打ちできるのはヤリマティ・ラトバラだけではないことを示してみせた」
[シトロエン・レーシング ]
イブ・マトン(チーム代表)
マニュファクチャラーズ選手権2位
「今回の実際のリザルトには、特に喜ぶわけにはいかない。おそらく、見通しが甘かったのだと思う。プレイベントテストは、このラリーには必要だった。クリスはシェイクダウンで転倒しあまり自信がない中でのラリーだったが、進むにつれてペースを上げることができた。マッズはラリーの大半で走行順2番手を務めた。土曜日からは選手権ポイントを獲得するために、ポジションキープに努めた。これからはラリーフィンランドのプリペアに専念していく。ここでは我々のドライバーがいいパフォーマンスを発揮できることを、既に証明している。ユバスキラでが好リザルトを目指して挑んでいく!」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ミシェル・ナンダン(チーム代表)
マニュファクチャラーズ選手権3位
「まず、4台のヒュンダイi20 WRC全てがラリーポーランドを走り切れたことをうれしく思う。4台をエントリーさせるのは初めてのことで、厳しいラリーの中でドライバーやチームスタッフの努力が証明された。ヘイデンは今回も強さを発揮し、トップ5に入ることができて非常に喜ばしい。ティエリーは今朝、大きな転倒があったが、大きなダメージなく走行を続けることができてラッキーだった。さらにチームにポイントももたらしてくれた。ダニは苦戦したが、堅実なアプローチに徹しトップ10でのフィニッシュを果たした。ケビンは今季2度目のWRC参戦となったが、経験を積みながらフィニッシュするという目標を果たした。結果的にポジティブなこともあれば、次戦に向けて向上させなくてはならないこともあったが、フィンランドを楽しみにしている」
[Mスポーツ]
マルコム・ウィルソン(チーム代表)
マニュファクチャラーズ選手権4位
「オットとライゴのドライビングは衝撃的だった。彼らがこの数戦で自信を高めてくれているのは、本当に頼もしかった。そしてこのリザルトを収めてくれて、本当に素晴らしい。さらに最終ステージでの結末…オジエがこんな僅差でパワーステージを勝ったのは初めてではないだろうか。オットと新型マシンの組み合わせがうまく働いたことが明らかに伝わってくる。数週間後のフィンランドを楽しみにしている。彼はここ数年、厳しい時期を過ごしてきたが、ようやく流れが向いてきたし、両ドライバーの戦略が、本来の力を発揮させ始めていると思う。しかしチームとして最も重要なことは、新型マシンがどれだけコンペティティブであることを見せられるかだ。オットがこれだけベストタイムや素晴らしいパフォーマンスを量産してくれているので、気持ち的には勝利したようなもの。今晩は存分にビールを楽しみたいね!」