WRCポーランド、新型フォード・フィエスタRS WRCに初ポディウムをもたらしたオィット・タナックとは対照的に、土曜日序盤にウォーターポンプの不調でデイリタイアに追い込まれたエルフィン・エバンス。最終日はラリー2を適用して再スタートを果たしSS19までを走り切ったが、この日に設定されたステージはわずか2本。合計30kmほどしかなく、総合50位までの追い上げが精いっぱいだった。
次戦も、高速グラベルのフィンランド戦が控えているため、チームは「最善のプリペアを行うため」最終SSでのリタイアを決断した。
マニュファクチャラーズ、チームズ選手権のノミネートドライバーは、連続して同じパーツを使用しなくてはならないため、リタイアすることでパーツ交換が認められる状況を活かす。
今季はヤリマティ・ラトバラが最終SS終了時点で総合13位、パワーステージでもボーナスポイント獲得を逃したことから、このステージフィニッシュ後のリエゾンでリタイアし、次戦メキシコ戦に向けてコンポーネンツの選択肢を広げる対策を取っている。