2016年は次世代型i20 WRCの投入を控えているヒュンダイ・モータースポーツだが、カレンダー構成が全14戦に増えたことで、開発を含めた全体の活動プラン練り直しに迫られている。
チームマネージャーのアラン・ペナスは、テストドライバーのケビン・アッブリングがどのラリーに参戦するか、まだ特定できないと語る。
「ケビンはテストドライバーを継続しながら、数戦に参戦することで合意している」とペナス。「しかし、2016年のカレンダーの内容では、運営方法を再検討しなくてはならないので、あらゆる可能性を検討して何ができるかを判断しなくてはならない」
「来年はまったく新しいマシンになるので、シーズン前半にケビンがWRCに参戦するのは非常に難しいだろう。シーズン後半もラリーが詰まっているので、可能性は低い」
「すべてのラリーで同じシャシーを使う事はできないので、ケビンが参戦する可能性の低いラリーの辺りで交換する。夏の間は、起用が増えるかもしれない」
来季は、初めてとなるR5マシンの投入も予定しているヒュンダイ。パナスはWRCでの披露を希望しながらも、WRC2へのエントリーに関しては否定した。
「R5マシンの強さを披露したいので、ケビンは最適のドライバーだと思う。何戦かに参戦するが、WRC2をフルで追いかける予定はない」
「ここでも、カレンダーが壁になる。各戦3台のWRカーを作らなければならず、R5に関してはWRCで走らせる状態に至っていないので、ERCから選ばなくてはならないだろう」
ヒュンダイは、完成が遅れていたi20 WRCを、12月9日にドイツのアルツェナウで発表する予定にしている。