FIAはシリーズ表彰式に当たるガーラを12月4日にパリのリド・シアターで開催され、2015シーズンのシリーズ王者達が正式に戴冠した。
ドライバーズ、コ・ドライバーズ、マニュファクチャラーズの三冠を3年連続で獲得したフォルクスワーゲン・モータースポーツは、セバスチャン・オジエ、ジュリアン・イングラシア、モータースポーツディレクターのヨースト・カピートが、ポロR WRCと共に登壇。全13戦中、通算12勝をマークしたチームからは、ヤリマティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ、アンドレアス・ミケルセン/オーラ・フローネの両クルーが選手権2位、3位と続き、WRCはフォルクスワーゲン一色となった。
「長く厳しい一年を終えて、FIAガーラで締めくくりを迎えることができるのは、いつでもうれしいものだ」とカピート。
「モータースポーツ界で、WRCほどシーズンが長い世界選手権はない。さらにグラベル、舗装、アイス、スノーと多彩な環境で行われるラリーは、テクニカル面、スポーティング面でのチャレンジも壮大だ」
「WRC史上、最も成功を収めたシーズンと言えると思うが、既に来季に向けての準備も佳境を迎えている。FIAガーラの6週間後には、ラリーモンテカルロの最初のステージが始まるのだからね」
世界ラリークロスでは、連覇を果たしたペター・ソルベルグが歓喜と共に登場。パニラ夫人と共に出席したソルベルグは、会場で、オジエらと共にタイトル獲得を讃えあったという。翌日には家族でノルウェー国内のガーラに出席し、自身の世界戦連覇に加えて愛息オリバーのクロスカート選手権銀メダル獲得を祝い、その後はさらにオートスポーツアワード出席のためにロンドンへ向かった。 APRCでは、シーズン初挑戦のポンタス・ティデマンド/エミル・アクセルソン組が戴冠。シュコダはマニュファクチャラーズ選手権4連覇を果たし、最終戦中国では、待望のファビアR5もデビューさせるなど充実したシーズンとなった。ファビアR5はWRC2でも4勝を収め、WRC2タイトルを獲得したナッサー・アルアティヤもシーズン中盤からマシンをスイッチ。今季は5カ国で国内戦タイトルをマークしている。 ERCからもクレイグ・ブリーンとの激戦を制したカエタン・カエタノビッチ/ヤロスラフ・バラン組が悲願のトロフィーを手にした。