WRC第12戦スペインは競技3日目を終了し、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエがチームメイトのヤリ‐マティ・ラトバラを27.3秒引き離して首位を快走している。
この日はふたつのステージを2度ループし、その前後に短いステージが加わった計6SSという構成。なかでもSS9/11は50kmという超ロングステージだ。
ここで意地を見せたのは2番手のヤリ‐マティ・ラトバラ。競技2日目のグラベルステージを終えた段階で首位オジエとの差は36.6秒あったが、6SS中4SSでベストタイムを奪取し、10秒近く差を縮めている。
「結果的には悪くない1日だったけど、昨日のタイムが残念でならないね。今日はSS12でちょっとブレーキのフィーリングが悪かった。まだ勝つことを諦めたわけじゃないけれど、正直ちょっと厳しくなってきたかな」と率直に語るラトバラ。
首位のオジエはこのマージンで逃げ切れると自信を見せており、残りのステージでもラトバラとの差を見ながらペースをコントロールする作戦を明らかにしている。
スペインの競技最終日は、2つのSSをループする4SSながら、20.48kmと15.55kmで合計SS距離72kmでの戦い。ワンミスでラトバラの逆転もありうる。最終日の戦いから目が離せない。