フォルクスワーゲン・モータースポーツは、2016年1月21日に開幕するWRCの開幕戦、ラリーモンテカルロに向けて、フランス、アルプのギャップ近郊で6日間にかけてテストを行った。テストにはセバスチャン・オジエ、ヤリマティ・ラトバラ、アンドレアス・ミケルセンが2日間ずつ参加。のべ1000kmを走行したこのテストは、フォルクスワーゲン・ポロR WRCのセッティング作業やタイヤテストに集中した内容だったという。
「ラリーモンテカルロは、色々な意味で伝説の一戦だ」とモータースポーツ・ディレクターのヨースト・カピートはコメント。
「アイス、スノー、雨、ドライと常に天候が変わるコンディションは、モナコらしくまさにギャンブル。シーズン開幕戦とあって、ドライバー、コ・ドライバー、マニュファクチャラー、すべてのタイトルがゼロポイントから始まるから、誰もが最上の形でシーズンを滑り出したいと気合いを入れてくる。このため、テストが非常に重要な意味を持ってくる。今年はライバルたちも、いろいろな意味で強くなってくる。ヒュンダイは新型マシン、Mスポーツはドライバーラインナップを強化してくるので、シーズンを迎えるに当たって気持ちを高めていきたい。テストはいい経験になった」
2016年からミケルセンのコ・ドライバーを務めるアンダース・イェーガーは、11月に行われたスウェーデン向けテストに続いて、チーム活動としては2回目の参加となった。