いよいよスタートするダカールラリー2016年大会に、プジョーは4台の2008 DKR 16を参戦させる。プジョー・スポールが開発した2008 DKR 16は、名前のとおり“アーバン・クロスオーバー”である2008をモチーフとしたマシンだ。
もっとも、その中身は前年と同じくミッドシップエンジン、リヤ駆動のモンスターである。前年型のコンセプトをさらに推し進め、ボディワークやエンジン、サスペンションなどをリファインしてきた。搭載されるエンジンは3ℓV型6気筒、ツインターボのディーゼル。350馬力/81.6kgmという出力を発揮する。規定上、ディーゼル2WDマシンの方が有利であるとの判断だ。ドライバーは以下の4名。2016年大会のエントラントのなかでも最も豪華な布陣と言える。それだけに、プジョーのダカールラリーにかける意気込みが感じられる。
302:ステファン・ペテランセル
フランス出身。2輪・4輪合わせて11度のダカールラリー総合優勝。
ナビゲーター:ジャン‐ポール・コトレ
303:カルロス・サインツ
スペイン出身。2010年に4輪で総合優勝。WRCドライバーズチャンピオン(90、92年)。
ナビゲーター:ルーカス・クルス
314:セバスチャン・ローブ
フランス出身。WRCドライバーズチャンピオン(2004〜2012年)。
ナビゲーター:ダニエル・エレナ
321:シリル・デプレ
フランス出身。2輪で5度のダカールラリー総合優勝を経験し、2015年からプジョーで4輪に転向。
ナビゲーター:デイビッド・キャステラ