今週末のWRCスペインは、シーズン唯一のミックス路面。デイ1のグラベル戦から、同日夜の最終サービスではサービス時間が75分に拡大され、チーム陣は翌日の舗装路面に向けて仕様を一変させなくてはならない。
今季の舗装路面ステージは、このスペイン戦が最後になることから、Mスポーツもスペイン国内で舗装テストを敢行した。
ミッコ・ヒルボネンは、スペイン戦12回目の参戦。経験を活かしてトップリざるとを狙う。
「自分がエンジョイできるイベント。2003年以来、毎年参戦しているし、2005年には自身初のWRCポディウムを達成した、思い出のあるラリーでもある」とコメント。「金曜日のグラベルステージは楽しみだが、舗装テストでは新タイヤでいいフィーリングも得られた。舗装といってもフランスとは全く違い、ワイドで路面はスムース。いいセッティングが見つかったと思うので、舗装ステージも楽しみにしているよ」
一方、チームメイトのエルフィン・エバンスは、スペイン戦にはこれまであまり運がなかったと語る一方で「今年は舗装でもまずまずのペースを見せてきたし、グラベルも悪くない。スピリット単独ではいい速さが出ているので、ステージ全体でも見せられるようになりたい」と手応えも見せる。
このスペインでは、6台のWRカーを始め、RRC、R5、S2000、R2とエントリーリストの55%が、Mスポーツの製作したフォード・フィエスタで占められている。このうち、Mスポーツが競技面でもサポートを行うのは、WRカーのロバート・クビカ、ユーリ・プロタソフ、ケン・ブロック、R5のニコラス・フックスとなっている。