フォルクスワーゲンは、モータースポーツ・ディレクター、ヨースト・カピートがフォルクスワーゲンを離脱することで相互に合意したことを発表した。カピートは、2012年中盤からフォルクスワーゲンのモータースポーツ活動の指揮を執っており、2013年から3年連続でドライバーズ、コ・ドライバーズ、マニュファクチャラーズの3タイトル獲得に貢献してきた。
カピートの離脱に関し、フォルクスワーゲンの開発責任者である乗用車ブランドマネジメント役員、フランク・ベルシュは「フォルクスワーゲンのモータースポーツ活動において素晴らしい功績を収め、献身的な努力を注いできてくれたヨースト・カピートに、心から感謝している」とコメント。
「ポロR WRCで3年連続でWRCの3タイトルを獲得したことは、フォルクスワーゲンの歴史において、素晴らしいモータースポーツの偉業であり、わが社の技術基盤となるものだ。彼の明確で視野の広いリーダーシップは、この成功を生み出した要素の一つだった」
カピートは、後任が決まるまでモータースポーツディレクターの任務を続けるという。現在57歳のカピートは、エンジニアリングを学んだ後に1989年、ポルシェのレーシング部門からフォルクスワーゲングループに加入。その後、ザウバーF1チーム(1996年〜)の上層部を務めた。2001年にフォードに移った際には、その他のモータースポーツ活動やパフォーマンス車両ビジネスの責任者も務めた。2012年5月からフォルクスワーゲンでモータースポーツディレクターを務めてきた。