ヒュンダイ・モータースポーツは、1月21日に開幕する2016年WRC開幕戦ラリーモンテカルロで、昨年末に発表した新型i20 WRCを実戦デビューさせる。
チームは今回、モンテカルロでは初めて3台をエントリーさせるが、新型マシンを駆るのは、ティエリー・ヌービルとダニ・ソルド。モンテカルロ初参戦となるヘイデン・パッドンは、前行型i20 WRCをドライブする。パッドンは次戦、スウェーデンから、新型にスイッチする予定だ。
昨年のモンテカルロでのトップ6を上回る結果を目指すというヒュンダイ勢。チーム代表のミシェル・ナンダンは「WRC参戦3年目となる2016シーズンの開幕を、楽しみにしている」とコメント。
「今回のモンテカルロでは、新世代i20WRCを初めて実戦に投入するという、チームにとっても重要な一戦となる。開幕ステージでの様子を見てから、このラリーでの具体的な目標を立てるつもりだ。またモンテカルロでは初めて3台を投入することができて、うれしく思う。昨年は2台がトップ6に入ったので、今年はそれを上回り、いい形でシーズンを滑り出したい」
「どのエリアにおいても改良が施されているので、WRCのステージに向いていると思う。序盤の何本かは様子を見なくてはならないが、実戦デビューを楽しみにしているよ。経験を活かして、ポディウムを目指していきたい」
モンテカルロ参戦は8度目を数えるソルドは、昨年総合6位でフィニッシュしている。「新型マシンのデビュー戦となるモンテカルロのスタートが待ち切れないよ」とソルド。
「テストでは、新型マシンではとてもいいドライビングができた。モンテカルロの伝統のステージでどんな走りをしてくれるのか、楽しみだ。昨年は6位でフィニッシュしたのでそれを上回りたいが、モンテでは何が起きるか分からないからね」
WRC最古参の伝統の一戦に初めて挑むパッドンは「モンテカルロのことはもちろん見てきたし、話もたくさん聞いてきたから、ついに自分が参戦できることがとてもうれしい」とコメント。
「モンテ初参戦なので旧型マシンを使うが、ステージを学ぶためにはその方が助かると思う。タイヤ選択が難しいラリーで賭けのようなところもあるが、そこが面白いところだ。今年もヒュンダイから参戦することができて、とてもワクワクしているし、今季、チームと共にどこまでできるか、楽しみにしている」