FIAタイトルのかかる世界シリーズの先陣を切って、2016シーズンのWRCが今年もモンテカルロで開幕を迎える。選手権最長寿イベントの伝統を誇るラリーモンテカルロは、カジノ広場で繰り広げられる絢爛豪華なオープニングとは裏腹に、気候や路面変化の激しいフレンチアルプスのステージが戦いの舞台となる。
■2016年のルートモンテカルロの主催者は今年、馴染みのあるステージを中心に、競技の各レグに昨年とは異なる設定を盛り込むように構成している。
1月21日夜にモンテカルロのカジノ広場で幕を開けた後、ラリー一行はナイトステージ2本をこなしながら、ギャップに向けて北上していく。金曜日はギャップ北部に設定される3SSを2回走行。いずれも昨年使用したステージだが、1本目のCorps – La Salle en Beaumontは、昨年とは逆走となる。
土曜日のレグ3は、ステージ走行距離が174km近くに及ぶイベント最長の一日。Lardier et Valenca – Fayeを走る51.17kmのロングステージを含む2本を2回ループした後、伝統のステージ、Sisteron – Thoardという構成。
日曜日の最終レグを走行できるのは、上位60台まで。この日はブラウス峠を越えるCol de l’Orme – St Laurentの後には、選手権で最も有名なセクションの一つ、チュリニ峠を通過するLa Bollène-Vésubie – Peïra Cavaが登場する。最終ステージとなる2度目のCol de l’Orme – St Laurentは、パワーステージに設定されている。
■ラリーデータ開催日:2016年1月21-24日
本拠地:ギャップ
総走行距離: 1488.99km
総ステージ走行距離:377.59km
総SS数:16
■開催選手権
WRC
WRC2
WRC3
■主なマシンスペック
・ターマックサスペンション
・鍵となるタイヤ選択は非常にトリッキー。スタッドタイヤの対向にドライのスリックタイヤという奇妙な組み合わせがマッチする場合もある。
・スペアタイヤは通常2本車載
・木曜日のナイトステージには、補助のライドポッドを装着
■歴史
・ラリーモンテカルロは、WRCカレンダーの中も最も長い歴史を誇る
・初開催は1911年。モンテカルロを観光地としてアピールするために開催され、参加者はヨーロッパ各地を出発してモナコに集まるという構成だった
・1966年には、MINIクーパーがトップ3を独占したが、ヘッドライト規定の違反により失格となり大きな話題となった。
■注目ポイント
・金曜日の夜に設定されるBarles – Seyne(20.23km)は、今回の方向での走行は史上初めて
・土曜日のSaint Leger les Mélèzes – La Batie Neuveでは、スキー場を横断する
・日曜日の最終レグをスタートできるのは、それまでの暫定順位で上位60台のみ
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