ラリーモンテカルロ、デイ3終了後の各ドライバーからのコメント。総合4位に浮上したオストベルグ。スウェーデンでの走行順をにらみ、モンテでは6位までに抑えるつもりだったことを明かした。*順位の()内は前日比
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
セバスチャン・オジエ/総合首位(=)
「ラリーモンテカルロは、今日もカレンダーで最も難しいラリーであることを見せ付けてくれた。コンディションは本当に多彩で、正しいタイヤを選択するのはクジのようなものだった。51kmステージのほとんどはドライだったが、予想よりも凍っていた。SS10はすごく雪があって、凍ってもいた。全体としては今日の内容には満足。クリス・ミークがリタイアしたのは残念だ。フィニッシュまで彼とのバトルを続けたかったよ」
「まず、今日起きた事について、本当に申し訳なく思う。右コーナーの後にすごくスリッパリーな道をオフしてディッチに滑り込み、空き地に飛び出してしまった。エンジンからものすごい蒸気が上がり、ディッチからは泥が跳ね出したので視界が一瞬奪われた。観客が横にジャンプしたのが見えたので、ゆっくりドライブしながら道に戻った。このステージの後、チームから連絡があり観客と接触したことを伝えられた。改めて、このアクシデントのことはとても申し訳ない」
[フォルクスワーゲン・モータースポーツII]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
アンドレアス・ミケルセン/総合2位(↑)
「全体としてはいい一日だった。午前は僕たちだけ全く異なるタイヤ戦略を取り、スパイク4本を履いて、スーパーソフトのスリック2本を持って行った。このため、最初の2本ではかなりタイムをロスした。でも、次のステージでは取り戻した。いわゆるモンテらしいステージで、ドライのステージがあったかと思えば、次はアイスとスノーだ。午後はとても慎重に行った。特にSisteronはね。リスクを負いたくなかったんだ。ここでもかなりタイムをロスしたので、少し慎重すぎたかもしれない。ティエリー・ヌービルとの2位争いがエキサイティングになっている。明日は楽しみだよ」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20 WRC
ティエリー・ヌービル/総合3位(↑)
「午後のループでは、i20 WRCのセッティングを改良し、タイヤチョイスも当たって自信を持ってプッシュできたので、ポテンシャルのあることをもう少し見せられたと思う。今日はリスクを負わない走りで始めたが、新しいセッティングの効果をすぐに感じられた。午後は、ロングのSS11でタイムをロスしたが、最後のステージではタイヤチョイスのアドバンテージがあると思っていた。まさにその通りになったよ。新しいマシンで初めてのステージ勝利を獲得するのは特別な思いだし、本当に満喫できた。徐々に全てが噛み合ってきているので、明日は確実に3位を獲得し、チームのためにポディウムフィニッシュを果たす事に専念する」 ダニ・ソルド/総合7位(=)
「最初のステージは滑ってバンクにヒットし、左リアにダメージを負った。このステージはゆっくりフィニッシュし、幸い直すことができた。2本目の序盤では小さなギアボックストラブルがあったが、サービスで直した。日中サービスの間、セッティングの調整を行い、それがベストのタイヤチョイスにつながった。ロングステージはそれほどよくなかったが、最後のステージではタイヤがマッチしたので、自分たちのポテンシャルを見せられた。ラリーを通して手応えを感じられたのは初めてだし、満喫もしている。この調子を明日も続けてトップ6フィニッシュを決めたい」
[MスポーツWRT]
フォード・フィエスタRS WRC
マッズ・オストベルグ/総合4位(↑)
「ターマックラリーで4位につけているのは不思議な気分だし、実は少し残念でもあるよ。6位よりも上にはつかないで、スウェーデンでいい走行順を得る事を狙っていたんだけど、この週末の展開を見れば4位というリザルトはいい内容だ。パフォーマンス面では、かなり満足している。午前は少し苦戦したが、サービスで調整を行い、かなりよくなった。午後は楽しめたし、ここからは必ずフィニッシュに辿り着かなくてはね」 [アブダビ・トタルWRT]
シトロエンDS 3 WRC
ステファン・ルフェーブル/総合5位(↑)
「今朝のような難しいコンディションは経験したことがないよ。正直、去年はこのラリーは割と簡単だと思っていた。でも今回は、本当に難しいし、グリップは300mごとに変わっていく。フィーリングをつかむのに、とても苦労したよ。日中サービスでかなりいろいろ行って、その後はマシンがドライビングしやすくなった。トップ5につけているのは、うれしいよ。最初の目標通りだし、明日はこの位置を守っていきたい」
クリス・ミーク/SS12後にラリーリタイア
「午前中は、走行順もよかったのでタイムが安定していて内容には満足していた。雪が多く、先行車が泥を弾き出していた。だから、モンテカルロでは最初に走りたいんだ。この3日間がんばってきて、このような形で終わってしまうのはかなり辛い。高速コーナーの出口で、午前と同じラインをたどっていたのに、マシンの下から大きな衝撃を感じた。大きな岩盤があって、マシンが走行するたびにルーズになっていたのが今では分かる。それでも、僕たちやチーム、マシンはいいパフォーマンスを出せたので、この先のシーズンに向けて励みになる結果だ」
[ヒュンダイ・モータースポーツN]
ヒュンダイi20 WRC
ヘイデン・パッドン/総合31位(↑)
「ラリーの面白さを感じる一日だった。午前中は気持ちを切り替えて滑り出したが、同時にタフなスタートだった。できるだけ多くのことを学ぼうとしたが、最初のロングステージでは凍った区間と雪があって、本当にハードだった。1本のステージでこんなにたくさんスピンしたのは、初めてじゃないかな。でも、これも修業の一環だ。午後はかなり成長して、タイヤ選択もあたりドライのコンディションではフィーリングをつかんだ。最後のステージはとても楽しめたよ。SS12でチームが初めて1−2−3フィニッシュできたことに貢献できたのは、うれしいよ。明日は自分の仕事に専念する」