WRCモンテカルロは競技4日目を終了し、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジエが首位を独走している。
この日設定されたのはSS9〜SS13の5SS。首位オジエと総合2番手のクリス・ミーク(シトロエン)との差は9.5秒と、ミークが食い下がっている。オープニングステージであり、51.55kmというラリー最長の距離を誇るSS9/11が勝負どころになると目されていた。そのSS9ではオジエがSS2番手のミークに10.6秒差をつけるベストタイム。これでふたりの差は一気に20.1秒にまで広がってしまった。総合3番手のヤリ‐マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン)とオジエの差は1分39秒4と大きく広がっている。
続くSS10、ここではタイヤ選択を当てたフォルクスワーゲンのアンドレアス・ミケルセンがSS2番手のオジエに43.9秒差をつけるベストタイム。ミークは右リヤをヒットしタイムロス、オジエから10.1秒遅れのSS4番手でフィニッシュした。サービスを挟んで午後最初のステージは、SS9の再走となるSS11。ここではミークがベストタイムをたたき出すも、オジエも3.4秒差のSS2番手タイムで差を広げさせない。このSSでラトバラは左フロントサスペンションを破損、ロードセクションで修理を試みるも、修復叶わずリタイアすることとなった。ラトバラのリタイアによって、総合3番手には2分29秒8差でミケルセンが浮上した。
SS12では、ヒュンダイ勢がSS1-2-3フィニッシュを達成。ティエリー・ヌービルがベストタイム、SS2番手にヘイデン・パッドン、SS3番手にダニ・ソルドという順位となった。一方、総合首位のオジエはSS7番手、ミークがSS8番手となり、ふたりの差はほとんど変わらない。そしてこの日の最終ステージを前にしてなんとミークがギヤボックストラブルでリタイアを喫することとなった。ミークのDS3 WRCはSS12の途中でサンプガードを失っており、その際のダメージがおよんだものと思われる。これでオジエは悠々とSS7番手タイムでフィニッシュ、この日のステージをすべて終えて、2番手のミケルセンに1分59秒7という大差で最終日に臨むこととなった。
総合3番手はヌービル、4番手にフォードのマッズ・オストベルグ、5番手にはシトロエンのステファン・ルフェーブル、6番手にはフォードのブライアン・ブフィエというオーダーとなっている。2番手のミケルセンと3番手のヌービルはわずかに12.5秒差となっており、2番手争いにも注目が集まる。競技最終日は名物チュリニ峠のステージを含むSS14〜SS16の3SS。SS14のスタート時刻は日本時間の17:08となっている。
順位 | ドライバー | マシン | タイム/差 |
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1 | セバスチャン・オジエ | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | 3:19:05.7 |
2 | アンドレアス・ミケルセン | フォルクスワーゲン・ポロR WRC | +1:59.7 |
3 | ティエリー・ヌービル | ヒュンダイi20 WRC | +2:12.2 |
4 | マッズ・オストベルグ | フォード・フィエスタRS WRC | +4:25.9 |
5 | ステファン・ルフェーブル | シトロエンDS3 WRC | +7:29.4 |
6 | オット・タナク | フォード・フィエスタRS WRC | +10:42.3 |
7 | ダニ・ソルド | ヒュンダイi20 WRC | +10:44.5 |
8 | エルフィン・エバンス | フォード・フィエスタR5 | +17:14.5 |
9 | アルミン・クレマー | シュコダ・ファビアR5 | +19:26.4 |
10 | エサペッカ・ラッピ | シュコダ・ファビアR5 | +19:38.1 |