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WRCフランス:ラトバラがターマック初勝利!

 

WRC第11戦フランスは、すべての日程を終了。フォルクスワーゲンのヤリ‐マティ・ラトバラがターマックラリーで自身初めてとなる勝利を飾った。

この日に設定されたのは、12.33kmと19.36kmの2本をループさせる計4SS。距離にしてわずか63.38kmだ。ラトバラは前日と同じく徹底的にリスクを避けた走りで、悲願の勝利に向けてひた走る。その慎重な走りは、第9戦ドイツの最終日、勝利を目前にしてリタイアを喫した悪夢を封じ込めるかのようだ。総合2番手のアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン)、3番手クリス・ミーク(シトロエン)も、ラトバラと同じく完走ペースに切り替えて走行を続けている。

初日にタイムロスを喫して以来、最終SSパワーステージを獲ることだけを狙っていたと語るセバスチャン・オジエは、宣言どおりのベストタイム。2番手にはラトバラ、3番手にはフォードのエルフィン・エバンスが入った。

これでラトバラは今季4勝目。通算12勝目にして、ターマックでは初めての勝利となった。2位はミケルセン、3位はミークのまま、それぞれ順位を確定させた。

一方、0.9秒差で4番手の座を争っていたヒュンダイのダニ・ソルドとフォードのロバート・クビカ。ふたりは最終日もクルージングというわけにはいかない。この日のオープニングとなったSS15でクビカはSSベストを獲得、ソルドは5.5秒遅れのSS6番手にとどまり、形勢はあっさりと逆転した。SSを追うごとにふたりの差は開いていき、最終SSを前にしてクビカはソルドに対し11.0秒差をつけていた。そして臨んだ最終SS、出走順は前日の順位が下だったクビカから。ところがクビカはここでまさかのコースオフ、ほぼ手中にしていた今シーズン最上位リザルトをフイにしてしまった。

このリタイアでソルドの4位が確定、Mスポーツのミッコ・ヒルボネンとエルフィン・エバンスがそれぞれ5位と6位に入っている。

次戦は10月23〜26日にかけて開催される第12戦スペイン。今シーズン唯一のミックスラリーとなり、金曜日にはグラベル、土・日曜日にはターマックを舞台として争われる。木曜日夜にはバルセロナ市街地でのステージも予定されている。

WRCフランス:暫定総合順位
1:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン)2:38:19.1
2:A.ミケルセン(フォルクスワーゲン)+44.8
3:K.ミーク(シトロエン)+1:05.3
4:D.ソルド(ヒュンダイ)+1:48.7
5:M.ヒルボネン(フォード)+2:00.7
6:E.エバンス(フォード)+3:00.8
7:M.オストベルグ(シトロエン)+3:02.5
8:T.ヌービル(ヒュンダイ)4:08.4
9:B.ブフィエ(ヒュンダイ)+4:12.9
10:M.プロコップ(フォード)+6:07.5



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