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WRCフランス:オジエが脱落する波乱の初日

 

WRC第11戦フランスは、初日を終えてフォルクスワーゲンのヤリ‐マティ・ラトバラがトップ。2番手にはチームメイトのアンドレアス・ミケルセンが続き、1-2体制を構築している。

選手権リーダー、セバスチャン・オジエの母国で行われる第11戦フランス。選手権2番手につけるラトバラの順位次第では、ここでドライバーズタイトルを決められる可能性もある。そのラトバラは、選手権を狙う気はないと語りつつも、ドイツで逃したターマックでの初勝利を得るべく、シェイクダウンでトップタイムを刻むなど気合十分だ。

初日は3本のステージをループし、ストラスブールでの市街地ステージが加わった計7SS。SS2/5はラリー最長の34.34kmという構成だ。

SS1のベストタイムを獲得したのはラトバラ。オジエに0.3秒差をつけて幸先のいいスタートを切った。しかし、続くSS2で早くも波乱が起きる。オジエはスタートから3.6kmの地点でスピンを喫し、その際エンジンにトラブルが発生。復帰に約4分を擁してしまい、いきなり出遅れることとなってしまった。ステージを走り切ったオジエだったが、続くSS3のタイムコントロールに4分早着という大きなミス。これで4分のペナルティを科されることとなり、SS3を終えた段階でトップのラトバラから8分26秒1おくれの63番手まで順位を落とすこととなった。2番手にはミケルセン、3番手にはシトロエンのクリス・ミークがつけている。

サービスを経た午後のステージも、ラトバラとミケルセンのふたりがベストタイムを分け合う格好となる。SS7ストラスブールはヒュンダイのダニ・ソルドがベストタイムを獲得し、存在感を示した。SS7までを終えて、トップはラトバラ、2番手にミケルセン、3番手にミーク、4番手にソルドというオーダーだが、ラトバラとソルドはすでに51.2秒の差が開いており、実質的に表彰台争いはトップと23.1秒差の3番手ミークまでに絞られた感がある。

一方、午後のステージもオジエに本来のスピードは戻らなかった。ポロR WRCはダンパーにトラブルを抱えており、本人もパワーステージでの3点獲得に目標をシフトしたと語る。オジエは8分52秒3遅れの30位。

競技2日目も、3本のステージをループし、ミュルーズでのSSを加えた計7SSという構成。このままラトバラが逃げ切るのか、あるいはさらなる波乱が起きるのか、いずれにせよ目が離せない展開となりそうだ。SS8は日本時間4日15時30分スタート予定。

WRCフランス:デイ1後暫定総合順位
1:J.ラトバラ(フォルクスワーゲン)1:01:42.9
2:A.ミケルセン(フォルクスワーゲン)+8.2
3:K.ミーク(シトロエン)+23.1
4:D.ソルド(ヒュンダイ)+51.2
5:M.オストベルグ(シトロエン)+1:01.9
6:M.ヒルボネン(フォード)+1:02.9
7:R.クビカ(フォード)+1:04.7
8:B.ブフィエ(ヒュンダイ)+1:45.7
9:M.プロコップ(フォード)+2:24.1
10:E.エバンス(フォード)+2:28.1



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