ラリースウェーデン、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント。3度目のスウェーデン制覇を決めたオジエ。2位で追い上げるパッドンからリードを守るため、最大の山場となったデイ2は相当のリスクを負って攻めた事を明かした。*( )内は前日比
[フォルクスワーゲン・モータースポーツ]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
セバスチャン・オジエ/総合首位(=)
「またスウェーデンで勝てたのは、信じられない気分だ。このラリーがとにかく大好きだ。週の始めは氷が溶けて雨が降り、コンディションは理想にはほど遠かったので、最終的にラリースウェーデンが本当にいいウィンターラリーになって、喜びもひとしおだ。今回勝つために、昨日のデイ2はたぶん自分のキャリアで最も大きなリスクを負わなくてはならなかった。それが報われたので、本当にハッピーだよ」
ヤリマティ・ラトバラ/総合26位(=)
「第二の母国ラリーであるラリースウェーデンは、思う通りには進まなかった。あんなに早い段階で勝負が終わってしまうのは、本当に悔しいことだよ。でも、ポジティブな部分を捉えることも大切なことだ。マシンのフィーリングは素晴らしかったし、ベストタイムもマークした。パワーステージでは先頭スタートだったから、ポイントを獲得するチャンスはあまりなかった。メキシコでは走行順がよくなるから、それを活かさなくてはならない。コンディションが有利に働いてくれれば、開幕2戦よりも運が巡ってくるんじゃないかな」
ヒュンダイi20 WRC
ヘイデン・パッドン/総合2位(=)
「ポディウムフィニッシュは、僕にもチームのみんなにとっても素晴らしいリザルト。もっとストレスなくフィニッシュを迎えたかったけど、最後のステージでヒットして、ラジエターから水漏れを起こしてしまった。応急処置をして、幸い、順位に影響なくフィニッシュできたよ。それ以外はいい週末だったし、新型i20 WRCのフィーリングもとても馴染んでいた。走行順の利をしっかり活かせたし、ラリーリーダーにも挑んでいけた。今後、もっと優勝争いをしていきたいけど、自分のドライビングやマシンのセットアップにもう少し取り組まなくてはならない。それほど遠い話ではないし、今は2位を獲ったことを喜びたいね」
ティエリー・ヌービル/総合14位(=)
「金曜日にディファレンシャルのトラブルが発生し、いいリザルトを狙うのは難しくなったが、いい形でラリーを終えたと思う。デイ2は難しいスウェーデンのコンディションで新型マシンのリズムを取り戻す事に時間を費やした。今日はいい走りができた。ワイドになった時に1,2秒ロスしたかもしれないが、いいステージだった。ヘイデンのリザルトでも分かるように、マシンは今回もポディウムを狙えるポテンシャルを見せたのは、我々チームのみんなにとって素晴らしいことだし、次のラリーに向けても大いにモチベーションが高まる」
フォード・フィエスタRS WRC
マッズ・オストベルグ/総合3位(=)
「このスウェーデンでポディウムに上がれたのは最高だ。特に、自分のスノーラリーでの経験が少しアドバンテージになったらいいと思っていたが、この週末はそれがあまり活かされたとは言えないだろうからね! すべてがどんどんよくなっていったし、自分たちもいいパフォーマンスが出せたと思う。ベストのスタートではなかったが、かなりスピードを上げられた。必要な時にはプッシュしたり、ペースをコントロールしたりしながら、最終的に余裕を持って3位で終えられた。オーラとのコンビネーションもとてもよかった。何年も一緒に仕事をしてきたようだねと話していたくらいだ。次のメキシコに向けても、いいモチベーションになる。チームにとっても重要なリザルトだし、このレベルの成長を続けて、今後はもっとこんな感じでイベントを充実させたいね」
[フォルクスワーゲン・モータースポーツII]
フォルクスワーゲン・ポロR WRC
アンドレアス・ミケルセン/総合4位(=)
「4位は、ラリースウェーデンで目指していた結果ではない。何としても優勝争いをしていきたかった。でも、そのためにはスタートからフルアタックで挑むしかない。そして結果的にミスが多過ぎた。この教訓を今後に活かしていくよ。パワーステージでは全力を尽くして、ボーナスポイント2を獲得した。結果としては、最善の状況で終えられた」
[DMACK WRT]
フォード・フィエスタRS WRC
オィット・タナック/総合5位(=)
「パワーステージは完全にグラベルだった。ポジションキープを頭に入れて走った。だから、結果にはとてもハッピーだよ。今回は上向きのことばかりだったので、今後もこの流れを続けていきたい」 [ヒュンダイ・モータースポーツN]
ヒュンダイi20 WRC
ダニ・ソルド/総合6位(=)
「6位はいいリザルトだし、選手権でもポイントを獲得できた。パワーステージは慎重に行った。特に争っていることはなかったし、ポジションを守る事だけが重要だった。新型i20 WRCは、週末を通して動きがよかったので、デイ2のパンクで上位リザルトのチャンスがなくなってしまったことは残念だ。それでも、ポジティブなこともたくさんあるので、次のメキシコの準備につなげていきたい」
[アブダビ・トタルWRT]
シトロエンDS3 WRC
クレイグ・ブリーン/総合8位(=)
「このマシンでのドライビングを本当に楽しめた。ビデオゲームをドライビングしているような感じになる時もあったよ! ラリーを走り切る事が一番の目標だったので、それができてうれしいし、とてもいい経験ができた。WRCで初めてポイントを獲得できたことも、重要な事件だ。これ以上ないくらいの週末になった。このチャンスを与えてくれたみんなに、感謝しているよ!」
カリッド・アルカシミ/総合19位(=)
「今日はリズムをつかむのに苦戦し、ちょっと抑え過ぎた。全体としては、この難しいラリーを走り終えたことをうれしく思う。チームのパフォーマンスのレベルはよかった。特にクリスは、不運がなければ優勝争いにも挑めた。クレイグも、アブダビ・トタルWRTでの初ラリーでいい走りをしてくれた。今後に向けて期待が持てるよ」
クリス・ミーク/総合23位(↑)
「パワーステージでは、躊躇する場所もあったがいい走りができた。ここもレッキからコンディションが大きく変わっていた。自分の走行順はこのステージでは理想的ではなかったから、後から走ったドライバーの方が速くても不思議ではない。自分としては、このラリーではできる限りのことをしたが、スピードはあった。優勝争いも狙えた。ラリー前は天候が心配されたが、終わってみればいわゆるウィンターラリーのコンディションで走る事ができたので、来年にも活かすことができる」